デンマーク、2プロジェクト合わせて1.8GW超の洋上風力発電所の落札者を選定
(デンマーク、スウェーデン)
デュッセルドルフ発
2026年08月10日
デンマーク・エネルギー庁は8月4日、北海およびカテガット海峡で計画される2件の洋上風力発電所プロジェクトについて、スウェーデンの電力大手バッテンフォールとその傘下企業が落札したと発表
した。2件合わせた発電容量は1.8ギガワット(GW)超となる。
今回選定されたのは、北海の「北海中央(Nordsøen Midt)」およびシェラン島北方の「ヘッセルウ(Hesselø)」の2件のプロジェクト。バッテンフォールはそれぞれ1メガワット時(MWh)当たり504デンマーク・クローネ(約1万2,096円、1クローネ=約24円)、542デンマーク・クローネで応札し、各案件で最も低い入札価格を提示した。落札事業者には、発電所の運転開始後20年間、提示価格での買い取りが保証される。前回2024年の補助金なし入札が不調に終わったことを受け、差額決済契約方式(CfD)方式(注)が導入された。
両洋上風力発電所は2032年までの完成が予定されており、稼働後は少なくとも180万世帯分に相当する電力を供給できる見込み。デンマーク・エネルギー庁のスティグ・ウッフェ・ペダーセン副長官は、今回の選定を洋上風力拡大に向けた重要な節目と評価した。バッテンフォールのデビッド・フラッド洋上風力事業部長は、2つのプロジェクトの落札について「洋上風力事業の拡大と産業・社会の電化支援という継続的な目標を反映したものだ」と述べた。また、欧州で拡大するクリーン電力需要への対応に貢献しつつ、手頃な価格と長期的価値を重視しながら洋上風力発電を拡大することを示す好例であるとした。
デンマーク政府は2025年11月、合わせて2.8GW超の発電容量を対象とする3件の洋上風力発電プロジェクトの入札開始を発表していた。今回決定した2案件に加え、「北海南部(Nordsøen Syd)」については2028年10月を入札期限としている。
(注)発電事業者の再エネへの投資リスクを減らすため、固定となる買い取り価格と市場価格の差額を政府が補填(ほてん)する制度。
(安岡美佳)
(デンマーク、スウェーデン)
ビジネス短信 f05eee17d736f2e3





閉じる