瀋陽市でアニメ・ゲーム博覧会、約4万人が来場

(中国、日本)

大連発

2026年08月14日

遼寧省瀋陽市で7月31日から8月2日にかけて、「瀋陽第20回アニメ・ゲーム博覧会(SSCA)」が開催された。主催者によると、3日間で延べ約4万人が来場し、2019年の初開催時の約1,000人から大幅に増加した。

同博覧会は、瀋陽市を拠点に展示会や商業イベントの運営、映像制作、企業向けプロモーション業務などを手掛ける瀋陽天衡文化伝媒が主催する。2019年2月から開催されており、新型コロナウイルスの影響で開催できなかった年を除き、年4回開催されている。

会場には「宅舞(注)」のコンテスト、アニメグッズ販売、コスプレーヤーのサイン会、ゲーム体験、撮影などのエリアが設けられた。70元(約1,680円、1元=約24円)の通常チケットに加え、コスプレーヤーのサイン会への優先参加権などが付与される118元の上位チケットも販売された。

主催者によると、来場者は10代から30代が中心で、中学生や大学生の割合が高かった。日本や中国の人気アニメ、ゲームのキャラクターに扮(ふん)した来場者も多く、コスプレ愛好者同士の交流や写真撮影、グッズ交換、人気イラストレーターやコスプレーヤーのサイン会への参加などを目的に訪れていた。来場者のコスプレ衣装は主に電子商取引(EC)サイトを通じて購入されており、価格帯は500~2,000元が中心という。主催者は「昨今の消費の鈍化はコンテンツ分野にも表れているが、コスプレ衣装への影響は限定的」とし、今後はコスプレ衣装関連企業の出展拡大も検討するとした。

メイン会場で開催された宅舞コンテストには240チーム、約500人が参加した。主催者によると、演目の約9割で日本アニメの主題歌が使われており、日本アニメの浸透ぶりがうかがえた。

瀋陽市の2025年末の常住人口は約928万人、2025年の社会消費品小売総額は4,195億元だった。社会消費品小売総額は東北3省の主要都市で最大規模となった。同市の市場規模に注目した企業の動きもある。日本の人気キャラクター「ちいかわ」の期間限定ポップアップストアが8月1日から10月18日まで、瀋陽市の中高所得層を主要顧客とする商業施設「瀋陽万象城」で開催されている。日本IP関連商品の展開が東北地域にも広がっていることがうかがえる。

写真 宅舞コンテストの様子(ジェトロ撮影)

宅舞コンテストの様子(ジェトロ撮影)

(注)宅舞は、中国のACG(Anime、Comic、Game)文化圏で使われる言葉で、主にアニメソング、ゲーム音楽、ボーカロイド楽曲などに合わせて踊るダンスパフォーマンスを指す。

(潘暁文)

(中国、日本)

ビジネス短信 ef125534eb9944c5