理想汽車、カザフスタンで新型車を発売、現地生産も開始へ

(中国)

上海発

2026年08月05日

中国の新興電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(Li Auto)は7月24日、カザフスタンでフラッグシップスポーツ用多目的車(SUV)「新型理想L9」(以下、新型L9)を発売したと発表した。同社によると、新型L9は、同社初のグローバルモデルだ。カザフスタン市場では「新型L9 Livis」と「新型L9 Ultra」の2仕様を投入する。

また、カザフスタンの大手自動車グループであるアリュールと戦略提携し、同国で組み立て生産を開始すると発表した。理想汽車にとって初の海外生産となる。発表によると、両社はアリュールのコスタナイ工場で生産する計画で、販売網やアフターサービス体制の整備でも協力する。理想汽車の馬東輝共同創業者兼総裁兼チーフエンジニアは、中央アジアを同社グローバル戦略の重要拠点と位置付ける考えを示した。また、アリュールとの戦略提携については、カシムジョマルト・トカエフ大統領立ち会いの下で締結されたと明らかにし、同社が製品輸出から現地生産へ移行する新たな段階を象徴するものだとの認識を示した。

また、理想汽車は、ロシアのIT大手ヤンデックスおよび中国の地図サービス大手の高徳地図(Amap)とも戦略提携した。車載システムに両社のナビゲーションやリアルタイム交通情報サービスを導入するほか、音楽・動画コンテンツなども統合し、カザフスタン向けのデジタルサービスの強化を図る。

今回、カザフスタン市場に投入した「新型L9 Livis」の販売価格は5,190万テンゲ(約1,785万円、1テンゲ=約0.34円)、「新型L9 Ultra」は4,399万テンゲとなる。駆動方式は、同社独自開発の第3世代レンジエクステンダーシステムを採用し、国際的な走行試験基準(WLTC)で電動航続距離350キロメートル、総合航続距離1,370キロメートルを実現したという。

理想汽車は2025年から海外展開を本格化し、これまでにカザフスタンのほか、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、エジプトなどに進出している。今後はカンボジア、ラオス、ミャンマーなど東南アジア市場への進出を進めるほか、アラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアなど中東市場でも事業展開を加速する方針だ。さらに、2026年下半期には欧州市場でバッテリー式電気自動車(BEV)を投入し、年末には右ハンドル仕様の「理想MEGA」を香港やシンガポール市場へ投入する計画としている。

(宋青青)

(中国)

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