ムンバイで日本の漫画家を講師に迎えマスタークラス開催、ワコム・インディアが協力

(インド)

ニューデリー発

2026年08月07日

インディアン・インスティチュート・オブ・クリエーティブ・テクノロジーズ(IICT)は622日、ムンバイ市内の同校キャンパスで、日本の漫画家アキコ氏を講師に迎えたマンガのマスタークラス(注)を開催した。本イベントは、インドでペンタブレットや液晶ペンタブレットなどのデジタルクリエーティブツールを販売する日系企業ワコム・インディアとの協力枠組みに基づく取り組みの一環として実施された。同社はマンガやアニメをはじめとするクリエーティブ分野での日インド協力の強化や、インドのクリエーティブ人材育成の支援に取り組んでいる。

マスタークラスでは、日本のマンガの表現方法や制作の基礎をテーマに、物語構成やコマ割り、演出方法などが解説された。アキコ氏は、日本のマンガにみられる右開きの読み進め方や感情表現を重視した描写、場面展開のテンポなどについて、具体例を交えながら説明した。また、ストーリーの企画からキャラクター設定、コマ割りの作成に至るまでの制作プロセスも紹介され、参加者は実践的な知識を学んだ。参加した学生からは、日本のプロのマンガ家から直接指導を受けたことで、ストーリー構成や作画技術への理解が深まったとの声が聞かれた。

キャンパス内ではIICT、ワコム・インディア、ジェトロなどの関係者による意見交換も行われた。日本の大学や教育機関との連携の可能性や、クリエーティブ産業を支える専門人材の育成について議論された。ワコム・インディアは、インドにおけるクリエーティブエコノミーの成長に期待を示すとともに、教育支援やツール提供を通じた人材育成への取り組みを継続する方針を説明した。

IICTとワコム・インディアは今後、共同ワークショップや専門家による講義、産業界と連携した教育プログラムの展開を進めるほか、今回のような日本人クリエーターによる短期講座やメンターシップの提供を継続していく方針だ。

写真 マスタークラスの様子(ジェトロ撮影)

マスタークラスの様子(ジェトロ撮影)

(注)特に芸術分野の専門家が学生を対象に行う講義。

(ジェニカ・カルラ、川崎宏希)

(インド)

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