タイ首相がインドネシア訪問、ASEAN団結に3つの「R」を提唱

(タイ、インドネシア、ASEAN、ミャンマー)

バンコク発

2026年08月12日

アヌティン・チャーンウィラクン首相は8月3~4日にかけて、インドネシアを訪問し、プラボウォ・スビアント大統領やASEAN事務総長との面談、ビジネスフォーラムへの参加などを行った(タイ外務省発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。タイ首相のインドネシア訪問は15年ぶりとなる。

両国首脳会談(8月3日)では、2030年までに、両国間の貿易額230億ドルを達成する計画、双方向の投資促進・円滑化について議論した。また、「タイ・インドネシア戦略的パートナーシップ・ロードマップ(2026~2030年)」を新たに採択した。同ロードマップに基づき、食料・エネルギー安全保障や観光、人的交流、教育などの分野で協力を進める方針を確認した。

アヌティン首相は、カオ・キムホンASEAN事務総長との面談で、ASEANの団結をサポートする姿勢を強調した。また、その文脈にて、タイの首相官邸にミャンマー大統領を歓迎することを公表した(タイ首相府プレスリリース8月4日付)。ASEAN事務総長からは、2028年にタイがASEAN議長国に就任することへの支持があらためて表明された。

アヌティン首相は面談後、ASEAN事務局で演説し、「3R」ビジョンを提示した。同ビジョンは、(1)地域主義(Regionalism):ASEAN中心性を堅持しつつ、ASEANの主要原則を柔軟に運用する、(2)レジリエンス(Resilience):中堅国(ミドルパワー)その他の新興国との協力拡大を通じて、経済と安全保障の両面で強靭(きょうじん)性を高める、(3)関連性(Relevance):地域内外で建設的なパートナーの役割を果たしつつ、国民の要請と世界の変化に対応する、ことの3点を掲げている。

アヌティン首相はインドネシア訪問中、インドネシア商工会議所(KADIN)と在インドネシア・タイ商工会議所が共催する「インドネシア・タイビジネスフォーラム(8月4日)」に参加した。基調講演では、食料安全保障とハラル産業の発展、2国間航空便の増便による接続強化など、経済協力を拡大する方針を示した。そのほか、フォーラムでは、観光や炭素市場協力といった分野で複数の覚書が両国官民の間で締結された。

(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、インドネシア、ASEAN、ミャンマー)

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