インドネシア、2026年上半期の貿易黒字が前年同期比8割超減少
(インドネシア)
ジャカルタ発
2026年08月21日
インドネシア中央統計庁(BPS)が8月3日に発表した貿易統計によると、2026年6月の輸出額は前年同月比8.8%増の254億5,870万ドル、輸入額は34.3%増の259億920万ドルだった(添付資料表参照)。前月比では輸出額と輸入額がそれぞれ9.7%と4.4%増加した。2026年上半期(1~6月)の累計では、輸出額が前年同期比4.1%増の1,408億1,430万ドル、輸入額が18.7%増の1,372億3,730万ドルとなり、貿易収支は35億7,700万ドルの黒字だったものの、前年同期比で81.7%減少した。
2026年上半期の輸出を品目別にみると、石油・ガスが前年同期比10.1%減の62億3,140万ドル、非石油・ガスが4.9%増の1,345億8,290万ドルだった。輸出額全体の95.6%を占める非石油・ガスの内訳をみると、動植物性油脂が11.6%増の177億2,960万ドル、鉱物性燃料が7.3%増の164億3,280万ドル、鉄鋼が0.2%減の137億6,920万ドルの順となった。
輸入では、石油・ガスが前年同期比38.7%増の220億350万ドル、非石油・ガスが15.5%増の1,152億3,380万ドルだった。非石油・ガスの内訳をみると、機械類、輸送用機器が17.4%増の200億7,080万ドル、電気機器が19.6%増の173億8,720万ドル、プラスチック・その製品が21.3%増の61億5,950万ドルだった。
2026年上半期の非石油・ガスの相手国別の輸出額は、中国345億6,290万ドル(前年同期比18.1%増)、米国158億2,190万ドル(7.1%増)、インド92億4,810万ドル(3.4%増)だった。相手国別の輸入額は、中国488億2,020万ドル(22.3%増)、日本64億1,190万ドル(14.2%減)、オーストラリア57億1,490万ドル(36%増)と続いた。相手国別の貿易収支をみると、最大の黒字は米国との貿易収支で104億3,690万ドル、最大の赤字は中国との貿易収支で142億5,730万ドルだった。
ブディ・サントソ商業相は、5月と6月の貿易収支が2カ月連続で赤字(それぞれ16億1,000万ドル、4億5,000万ドル)となったことについて、主因は世界的な原油価格の上昇に伴う石油・ガス輸入額の増加であると説明した。同相によると、3~4月にかけて原油価格が1バレル当たり110ドル前後まで上昇した影響で、輸入数量自体はほぼ変わらなかったにもかかわらず、輸入単価が約14%上昇した。その結果、輸入額が膨らみ、貿易赤字の拡大につながったという。その上で同相は、原油価格の変動はインドネシア政府がコントロールできるものではないため、貿易収支を黒字に維持するには輸出拡大が現実的な方策との認識を示した(8月6日付「ビスニス」)。
(山田研司、デシー・トリスナワティ)
(インドネシア)
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