スイスの自動車部品大手バーシジェント、武漢市で研究開発拠点と新工場を稼働

(中国、スイス)

武漢発

2026年08月24日

自動車向け電気アーキテクチャーの設計、製造、販売を手掛けるバーシジェント(本社:スイス・シャフハウゼン)は8月6日、中国の湖北省武漢市で研究開発センターと新工場の稼働を開始したと発表した。

研究開発センターでは、電子・電気アーキテクチャー、高速データ伝送、最先端の接続技術に重点を置き、中国の自動車産業の電動化やスマート化、コネクテッド化に対応する技術開発を担うほか、自動車分野で培った中核技術を基に、ロボットや低空経済、蓄エネルギー、データセンターなどの分野にも応用させていく方針だ。また、新工場では新エネルギー車向けの高圧、低圧ワイヤーハーネスを製造する。開線(電線の切断)などを一括で処理できる自主開発した全自動設備や、全自動超音波溶接の採用、無人搬送車(AGV)の活用など、高度に自動化された生産ラインを備える。武漢工場の稼働を通じて、市内に所在する完成車工場向けのみならず、中国における同社の他工場とも連携しつつ、中国中部地域全体の顧客にサービスを提供していく方針だ。

また、同社によると、中国自動車メーカーが重視する要素の1つとして「スピード」を挙げており、研究開発センターと生産工場を連携できる体制を整えている。テスト中に生じた設計変更についても、短時間で生産ライン上での工程検証を行うことができるとしている。バーシジェントのグローバル副総裁兼中国地区総裁の祁松氏は「デジタル化、スマート化された運営によって製造効率を最大化させ、中国自動車メーカーとの共存共栄を実現する」と述べた。

なお、バーシジェントは自動車部品大手のアプティブから分社化し、2026年4月1日付でバーシジェントとしてニューヨーク証券取引所に上場している。バーシジェントは、中国に14カ所の製造拠点と2カ所の技術センターを有している。2026年6月には安徽省蕪湖市に研究開発センターを設けたと発表し、同市に本拠地を置く奇瑞汽車の研究開発体制との連携を強化する方針を示すなど、中国国内での技術開発に注力している。

(廣田瑞生)

(中国、スイス)

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