「Green Energy Export Day」開催、日本市場向けセッションで洋上風力と送電網整備の商機を議論
(デンマーク、日本)
デュッセルドルフ発
2026年08月27日
デンマーク産業連盟(DI)など8団体(注)は8月24日、コペンハーゲンで「Green Energy Export Day 2026
」を開催した。会合には300人を超えるエネルギー産業関係者や政府機関、専門アドバイザーらが参加し、再生可能エネルギー分野の国際市場動向や輸出機会について議論した。プログラムでは基調講演に加え、17の分科会が実施され、市場別・技術別の情報共有やネットワーキングが行われた。
同会合は、デンマーク企業によるエネルギー関連技術・サービスの輸出促進を目的として開催された。講演やパネルディスカッションでは、市場動向に加え、新規市場の開拓や国際競争力強化に向けた方策について意見交換が行われた。議論を通じ、グリーンエネルギーは脱炭素化だけでなく、地政学リスクやエネルギー安全保障の観点からも重要性を増しているとの認識が共有された。
分科会では欧州、北米を対象とした市場別セッションが設けられたほか、日本、韓国、インド、ケニア、ウクライナなどの国別セッションも開催された。
日本・韓国セッションでは、政府機関および民間企業の代表者4人が登壇し、両国のエネルギー市場動向やデンマーク企業の事業機会について議論した。登壇者からは、日本市場について、洋上風力やグリーン水素分野で中長期的な需要拡大が期待されるとの見方が示された。
また、日本と韓国では送電網(グリッド)の整備・運用面に課題が残る一方で、今後の投資拡大が見込まれることから、系統運用や電力インフラ分野で知見を有するデンマーク企業にとって新たなビジネス機会となる可能性があるとの指摘もあった。日本市場への参入にあたっては、短期的な成果を求めるのではなく、現地パートナーとの関係構築を含めた長期的な事業展開が重要との意見で一致した。
対象分野としては、風力発電、地域熱供給(ディストリクトヒーティング)、バイオエネルギーに加え、電化、グリーン水素、eSAF(合成燃料)、二酸化炭素(CO2)回収・利用・貯留(CCUS)、ネットゼロ船舶輸送などが取り上げられ、各分野の市場機会や輸出戦略に関する議論が行われた。
デンマークのエネルギー産業は、風力発電に加え、水素やCCUSなど新たな成長分野への展開を進めている。今回の会合では、日本を含むアジア市場が引き続き有望な輸出先として位置付けられており、今後の日・デンマーク間の技術協力や事業連携の深化への期待が示された。
(注)デンマーク外務省、グリーン・パワー・デンマーク、デンマーク商工会議所、シナジー、デンマークエネルギー局、ステート・オブ・グリーン、デンマーク地域熱協会(DBDH)、デンマーク産業連盟(DI)の8団体。
(安岡美佳)
(デンマーク、日本)
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