上半期の輸出入はともに増加、貿易赤字は約167億ドル
(ベトナム)
ホーチミン発
2026年08月03日
ベトナム税関局が7月10日に発表した速報値によると、2026年上半期(1~6月)の貿易収支は166億5,591万ドルの赤字となった。輸出額は前年同期比21.0%増の2,665億1,350万ドルだったが、輸入額が33.4%増の2,831億6,941万ドルとなり、輸出の伸び率を上回った。対中赤字は、39.0%増の772億7,625万ドル、対米黒字は21.3%増の752億2,817万ドルとなった。対日収支については、11億5,819万ドルの黒字で5.0%減となった。
輸出先を国・地域別にみると、米国、中国、韓国が上位を占め、3カ国向けの合計は輸出総額の52.6%を占めた(添付資料表1参照)。
輸入元では、中国、韓国、台湾が上位を占め、輸入総額のうち63.6%を占めた(添付資料表2参照)。
輸出を主要品目別にみると、1位はコンピュータ電子製品・同部品、2位は機械設備・同部品、3位は電話機・同部品だった(添付資料表3参照)。コンピュータ電子製品・同部品の輸出額は、前年同期比49.1%増の711億5,670万ドルとなった。このうち、最大の輸出市場である米国向けは279億9,894万ドルで、同国向け輸出総額の32.4%を占めた。
輸入の主要品目別にみると、1位がコンピュータ電子製品・同部品、2位は機械設備・同部品、3位は織布・生地だった(添付資料表4参照)。コンピュータ電子製品・同部品の輸入額は前年同期比62.0%増加した。原油は、輸入数量が前年同期比14.6%減少した一方で、輸入額は17.7%増加した。石油製品も、輸入数量は11.3%増だった一方で、輸入額は73.5%増となった。いずれも輸入数量に比べて輸入額の伸びが大きく、原油価格上昇の影響がうかがえる。
米国向けの輸出を主要品目別にみると、1位はコンピュータ電子製品・同部品(前年同期比51.4%増)、2位は機械設備・同部品(22.5%増)、3位は縫製品(1.9%増)だった(添付資料表5参照)。現地メディアは、ホーチミン市から米国西海岸向けのコンテナ海上運賃が急騰している、と報じた。7月24日に従来の米国の関税政策の終了を控え、(2026年2月24日記事参照)、新たな関税政策を見据えた駆け込み需要が輸出を押し上げた可能性を指摘している。
中国からの輸入を主要品目別にみると、1位はコンピュータ電子製品・同部品(前年同期比68.8%増)、2位は機械設備・同部品(24.1%増)、3位は織布・生地(4.2%増)だった(添付資料表6参照)。ベトナムでは電子機器の組み立て工程を担う生産拠点が多く、輸出向け製品の製造に必要な部材を中国から調達する構造が続いている。
(丹野広大)
(ベトナム)
ビジネス短信 b3cf6f3d32ac0d78





閉じる