2026年上半期の輸出が大幅増、原油や鉱物・農畜産品が牽引
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2026年08月06日
アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は7月20日、2026年上半期(1~6月)の貿易統計
を発表した。それによると、同期の輸出額は前年同期比24.4%増の494億5,400万ドル、輸入は3.9%減の355億3,100万ドルだった(添付資料表1参照)。貿易収支は139億2,300万ドルの黒字で、前年同期の27億6,200万ドルから黒字幅が大幅に増加した。
上半期の輸出額を品目別にみると、燃料・エネルギーが前年同期比42.5%増加し、うち原油が47.7%増、燃料が53.5%増となった。工業製品は27.5%増加し、なかでも金属製品が48.9%増、金や銀などの貴石・貴金属・貨幣が48.0%増となった。リチウムが含まれる化学製品も41.9%増加した。一次産品は24.4%増、農畜産物加工品は15.1%増だった。肉類およびその加工品も38.5%増加した。2026年2月から、米国でアルゼンチン産牛肉への低関税枠が拡大されたことが寄与した。
輸出額全体に占めるシェアをメルコスール共通関税番号(NCM)コード8桁ベースでみると、27090010の石油および歴青油(原油に限る)が9.5%を占め、上半期で最も輸出された品目となった。次いで10059010のトウモロコシと23040010の大豆油かす(表1では食品産業残留物に含まれる)がそれぞれ8.4%を占めた。
輸入は、乗用車が前年同期比6.1%増、燃料・潤滑油関連品が4.2%増、消費財が1.8%増、中間財が1.1%増だった。他方、資本財の部品が21.6%減、資本財が7.2%減だった。輸入額全体に占めるシェアをNCMコード8桁ベースでみると、12019000の大豆が5.7%を占めた。次いで87032210の乗用車が2.2%、30021590の医療用品の免疫産品が1.9%を占めた。
上半期の輸出額を主要仕向け地別にみると、ブラジル向けが前年同期比4.0%増の62億5,400万ドル、次いで中国(香港・マカオを含む)向けが59.1%増の48億9,100万ドル、米国向けが42.1%増の48億5,900万ドルとなった。同じく輸入額を主要原産地別にみると、中国が前年同期比3.8%減の79億8,300万ドル、ブラジルが17.8%減の76億5,000万ドル、米国が0.6%減の32億8,400万ドルとなった。貿易収支をみると、米国のみに対して黒字だった。対日貿易については、輸出額が21.2%増、輸入が7.2%増で、貿易収支は6億1,539万ドルの赤字だった(添付資料表2参照)。
7月20日付現地紙「ラナシオン」(電子版)に掲載された、貿易を専門とするエコノミストの見通しによると、2026年通年の輸出額は950億ドルを超え過去最高となる見込み。為替が安定し、多くの規制の撤廃や、輸出税の撤廃あるいは引き下げが行われたことで、大豆関連品、原油、トウモロコシ、乗用車、金などの鉱物関連品目の輸出が今後も活発化すると分析している。また、発効済みまたは交渉中の貿易協定の効果にも期待が高まるとした上で、税負担のさらなる軽減、インフラの改善、競争力の強化、効率性の向上など、依然として課題は多いともエコノミストは指摘している。
(山木シルビア)
(アルゼンチン)
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