湖南省、スマートロボット産業の発展加速に関する実施意見を発表

(中国)

武漢発

2026年08月20日

中国・湖南省政府は8月17日、「スマートロボット産業の発展加速に関する実施意見」を発表した。産業用ロボット、サービス・消費者向けロボット、特殊作業用ロボットを重点分野とし、重要材料、中核部品、完成品の研究開発、実証試験、スマート製造、実用化、データフィードバックを一体化したスマートロボット産業チェーンを構築する。

具体的な目標として、2028年までに湖南省の同産業チェーンの売上高を1,000億元(約2兆4,000億円、1元=約24円)超とすることを目指す。また、重要基礎材料、先進製造プロセス、中核部品の技術水準を著しく向上させ、産業チェーンを牽引する中核企業を5社程度育成し、専門性・独自性・革新性に優れた関連企業群を構築する。2030年までには同産業チェーンの売上高を2,000億元超とし、精密伝動、高精度センシング、運動制御、軽量合金などの中核部品および重要材料の自主供給体制を成熟させるとともに、中核企業を10社程度育成し、産業の総合力を全国トップクラスに引き上げる。

産業集積については、各地域の資源特性を生かして優良企業を誘致するなどして、省レベルのスマートロボット産業クラスターを2カ所以上形成する。各市の重点分野として、長沙市はスマートロボット本体、ハイエンドコントローラ、エンボディドAI(具身智能)のアルゴリズム開発に重点を置き、湖南省のスマートロボット技術の発信地およびイノベーションの牽引拠点となる。株洲市、湘潭市、衡陽市はモーター・電気制御、精密関節、エンボディドAI向け汎用(はんよう)部品などに重点を置く。このほか、邵陽市は産業用ロボットのワイヤーハーネスと関節モーター、岳陽市はサーボモーター、常徳市は関節用コネクター、構造部品、データサービス、益陽市は炭素系複合材料、電子部品、郴州市はサービス・消費者向けロボット、永州市は関節モジュールとサーボモーター、婁底市は精密鋳造・鍛造部品とスマートホーム向けサービスロボットを重点分野とする。

財政面では、金芙蓉投資基金(注)を活用し、目標規模100億元の未来産業サブファンドの設立を加速させ、社会資本によるスマートロボット分野への投資拡大を促す。

(注)湖南省政府が2024年9月に設立した省レベルの政府投資基金。

(高橋大輔)

(中国)

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