協和製作所、ブルガリアの首都ソフィアに新工場開設
(ブルガリア、日本)
ブカレスト発
2026年08月06日
日本のモーターローラーメーカー協和製作所(本社:兵庫県加西市)の欧州拠点である協和ヨーロッパ(Kyowa Europe)は7月16日、ブルガリアの首都ソフィアで新工場の開所式を開催した。式典には、鷲見周久駐ブルガリア日本大使、協和製作所の藤本繁行代表取締役社長をはじめ、同社役員や取引先などが出席した。
開所式の様子(協和製作所提供)
ジェトロは、協和製作所・産業機器事業部海外責任者の市枝和也氏にブルガリアに新工場が建設された経緯と、ブルガリアから欧州・中東に向けて事業展開する上での同社の強みについてインタビューを行った(取材日:2026年7月28日)。
協和製作所は、搬送・物流向けコンベアシステムに使用されるモーター内蔵ローラーおよびその制御システム「パルスローラ(PULSEROLLER)」を自社で開発・販売している。日本と米国に生産拠点を持ち、アジア・太平洋地域および北米・中南米で業界トップシェアの販売実績を誇る。欧州の生産拠点として2012年ソフィアに設立された協和ヨーロッパは、国内最大規模のソフィア空港近郊にあり、欧州のほぼ全域とアラブ首長国連邦(UAE)などの中東諸国に製品を出荷している。顧客ごとのカスタマイズ要求や迅速な技術サポート対応を強みとし、これらが地場メーカーとの差別化につながり、欧州・中東市場で顧客は拡大している。
新工場の外観(協和製作所提供)
ブルガリアを欧州の生産拠点として選んだ理由として、同社ローラー製品の制御コントローラーの開発・製造が同国で元来行われていたこと、ソフトウエア分野の優秀な人材確保が可能でコスト競争力も高いこと、さらにはEU圏内で最も低いレベルにある法人所得税率(10%)を挙げた。また、シェンゲン協定加盟(2024年空路および海路、2025年陸路)によるEU域内物流の円滑化も、ブルガリアの大きな強みとして指摘した。なお、今回開設された新工場は、需要拡大にこたえるべく、同国における2度目の工場拡張として新たな用地に建設され、従来の2倍の生産効率向上を目標としている。
(岡井理紗、本吉美友)
(ブルガリア、日本)
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