ジェトロ、シンガポール最大級のペット関連展示会に初のジャパンパビリオンを設置
(シンガポール)
シンガポール発
2026年08月10日
ジェトロは7月31日~8月2日、シンガポール最大級のペット関連展示会「シンガポール・ペット・フェスティバル2026」(主催者:クラブペッツ)に初めてジャパンパビリオンを設置した。日本各地からペット関連製品を扱う17社が出展した。同パビリオン設置は、日本・シンガポール外交関係樹立60周年記念事業の一環として実施された。
展示会には3万6,000人以上(主催者予測)の来場が見込まれるなか、出展各社は犬猫向けサプリメント、デンタルケア用品、シャンプー、冷感マット、シーフードを使用したペットフードなどをPRした。会期中にジェトロが同パビリオンの来場者を対象に実施したアンケート(有効回答者数113人)では、毎月のペット関連支出が100シンガポール・ドル(約1万2,400円、Sドル、1Sドル=約124円)以上とした回答者が71%を占めた。中でも250Sドル以上とした回答者は25%に上り、来場者の購買力の高さが確認された。来場者からは「日本の商品は品質が高く安心して使える」「冷感マットはシンガポールの気候に合った良い商品だと思う」といった声が上がり、初めて見る日本製品に対して強い関心が寄せられた。出展企業17社のうち8社のシンガポール側代理店としてジャパンパビリオンに参加したサクリ(SAKURI)共同創業者の新開政秀氏は「欧州や韓国の企業に負けないよう、今後も日本の高品質な商品をPRしていきたい」と語った。
また、本展示会には、日本以外では韓国も国別パビリオンを設置し、24社が出展。同パビリオンの出展者は「シンガポール市場のポテンシャルを改めて実感した。ここを拠点にASEAN諸国へも展開していきたい」と語った。
シンガポールでは近年、少子化や単身・夫婦のみ世帯の増加などを背景に、ペットを家族の一員として捉える「ペット・ヒューマニゼーション(人間化)」が進む。特にコロナ禍を経てペットの飼育頭数が増加し、ペットの健康管理や生活の質向上への関心が高まっている。この結果、栄養補助食品やヘルスケア用品、ウェルネスサービスなど高付加価値商品の需要が拡大。民間市場調査会社によれば、ペットケア市場は2024年から2032年までの間に年平均6.8%の成長が見込まれている。
なお、シンガポール政府は2024年9月、「猫の管理枠組み(Cat Management Framework)」に基づき、これまで制限していた公営住宅(HDB)での猫の飼育を正式に解禁した。2026年8月には認定里親による猫の一時保護頭数拡大の試行制度の開始も予定されており、行政レベルでもペットとの共生環境の整備が進められている。
ジャパンパビリオンの様子(ともにジェトロ撮影)
(向中野裕也)
(シンガポール)
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