スシロー、青島市1号店開業、山東省で出店拡大

(中国、日本)

青島発

2026年08月18日

中国で回転ずしチェーン「スシロー」を展開する北京寿司郎餐飲は8月14日、青島市の大型商業施設「青島万象城」に青島市1号店を開業した。2025年2月13日に済南市の「済南万象城」に出店した山東省1号店に続く、同省2店舗目となる。開店式典には、在青島総領事館の斎藤憲二総領事、ジェトロ青島事務所の皆川幸夫所長、みずほ銀行(中国)青島支店の朱海支店長、青島市招商促進センターの呂光輝主任などの関係者が参加したほか、平日にもかかわらず5時間の入店待ちをする350組の行列が発生するなど高い人気を集めた。

スシローの中国大陸進出は2021年に広東省広州市で始まった。その後、深セン市や成都市などへ店舗網を拡大し、2024年には天津市および北京市へ進出した。北京市1号店となる「西単大悦城店」の開業時には、オープンから2時間で予約が600組を超えたことが日本国内でも報道されて大きな反響を呼んだ。

中国市場では、日本と同水準の品質や豊富なメニューに加え、デジタル技術を活用した店舗運営が特徴となっている。青島市1号店は、大型モニター上に回転レーンを再現したデジタル注文システム「デジロー」を導入したほか、約800平方メートルの床面積に63卓291席と3つの個室・テラス席も設置した。すし、サイドメニュー、飲料、デザートを合わせて約200種類以上の商品を取り扱う。

スシローの親会社であるFOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)は海外事業を成長戦略の柱の1つに位置付けている。同社の海外店舗数は2020年9月期末の38店舗から2026年6月期末には310店舗へ拡大した。現在は韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、中国大陸、インドネシアなどの国・地域で「スシロー」を展開している。中国事業では直営方式を採用し、日本の店舗と同様の品質管理や衛生管理、人材育成を重視している。

中国大陸での出店ペースも加速している。2024年12月には華東地域初店舗となる蘇州中心店を開業し、その後も杭州市、寧波市、無錫市などへ出店エリアを広げている。F&LCのウェブサイトによると、2026年7月末時点でF&LCは中国大陸で121店舗を運営している。また、2026年9月末までに海外事業全体で320店舗超、中華圏全体で210~222店舗体制とする目標を掲げている。

人口約1億人を擁する山東省は、中国北部有数の消費市場として知られる。済南市に続く沿海主要都市の青島市への出店により、スシローの山東省および華北地域での事業基盤は一段と強化される見通しだ。9月5日には青島市の嶗山万象匯に山東省3号店をオープンする。若年層や中高所得層の集客力が高い商業施設であり、日本食への関心も比較的高い。今後の山東省内での店舗展開が注目される。

写真 青島万象城店開店式典の様子(ジェトロ撮影)

青島万象城店開店式典の様子(ジェトロ撮影)

写真 入店待ちをする顧客の様子(ジェトロ撮影)

入店待ちをする顧客の様子(ジェトロ撮影)

写真 デジタル注文システム「デジロー」を設置した店舗内の様子(ジェトロ撮影)

デジタル注文システム「デジロー」を設置した店舗内の様子(ジェトロ撮影)

(皆川幸夫)

(中国、日本)

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