ベトナムEC市場の上半期売上高は44.1%増、高価格帯商品の販売拡大が進む
(ベトナム)
ホーチミン発
2026年08月17日
ベトナム最大級のECデータ分析企業のMetricは7月29日、2026年上半期(1~6月)のベトナム電子商取引(EC)市場レポート
を発表した。同レポートによると、Shopee、TikTok Shop、Lazada、Tikiの主要4プラットフォームにおける流通総額は、前年同期比44.1%増の291兆6,000億ドン(約1兆7,555億円、1ドン=約0.006円)となった。販売数量は13.7%増の21億8,670万点、取引実績のある店舗数は14.1%増の61万3,800店となり、ベトナムのEC市場は引き続き、拡大している。
売上高の伸び率が販売数量の伸び率を大きく上回ったことから、MetricはベトナムEC市場が低価格商品の販売拡大から、高付加価値商品の販売に成長段階が移行していると分析している。
消費者の購買行動にも変化がみられる。正規ブランドが出店する「Shop Mall(注)」は、全店舗数の2.79%にとどまる一方、Shopee、Lazada、TikTok Shopの売上高の34.2%を占めた。店舗数が前年比6%減少したものの、売上高は54%増加しており、正規品や品質保証への需要の高まりがうかがえる。
価格帯別では、20万ドン未満の商品の売り上げシェアが縮小する一方、100万ドン超の商品は市場全体の18.2%を占めるまでに拡大した。食品・日用品分野の売上高は19兆5,500億ドンと前年同期比151.1%増加し市場を牽引した。また、自動車・バイク関連商品の売上高も7兆3,400億ドンと同56.3%増加し、部品やアクセサリーのオンライン販売も拡大している。
2026年第3四半期も市場拡大が続く見通し
Metricは、2026年第3四半期(7~9月)の4大ECプラットフォームにおける流通総額を146兆3,000億ドン(約8,807億円)、販売数量を10億8,400万点と予測する。これは前期比でそれぞれ2.31%、3.45%の増加となる見込みだ。
同社は、夏季旅行や新学期、建国記念日の連休などによる季節需要の高まりを成長要因として挙げている。旅行用品やスキンケア用品、文房具、学用品のほか、雨季関連商品や生活用品の需要増加が見込まれる。また、上半期にみられた品質重視の志向に基づく高価格帯商品の販売拡大も継続すると予想しており、消費者の購買単価上昇が市場の成長を支えると分析している。
(注)ECプラットフォームが、ブランド権利者、正規代理店・販売店、または一定の審査基準を満たした事業者として認証した公式・正規品販売店の総称。
(村瀬拓哉、ブ・アイン)
(ベトナム)
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