三菱電機、米オハイオ州にデータセンター向け冷却機器の生産拠点を設立
(米国、日本)
シカゴ発
2026年08月03日
三菱電機は7月30日、米国オハイオ州メイスン市にデータセンター向け冷却機器を手掛ける新会社メヒッツUS(MEHITS US)を設立すると発表した。新会社は同社の持株会社である三菱電機USホールディングス(MEUH)の傘下として8月に設立予定で、データセンター向け冷却機器の開発、製造、販売、保守サービスを担う。
メヒッツUSは約3,000万ドルを設備投資し、三菱電機オートモーティブ・アメリカ(MEAA)が保有するオハイオ州メイスン市の製造拠点の一部を改修・転用する。2027年4月の製造開始を予定しており、2030年にはデータセンター向け冷却機器(直膨系機種、ファンウォール機種、CDUなど、注)の年間約6,000台の生産能力を目指す。
データセンター建設が世界的に増加する中、冷却設備への需要が米国でも拡大している。特に人工知能(AI)向けデータセンターでは、サーバー内のチップを効率的に冷却する液体冷却システムの需要が急速に高まっている。
三菱電機は米国内で生産体制を構築することで、製品供給の安定化や納期短縮を図るほか、米国市場のニーズを反映した製品開発を進める。電源設備事業などグループ内の関連事業との連携を進め、米国市場でデータセンター向けの包括的なサービス提供を目指す。
メイスン市やオハイオ州などの発表によると、同プロジェクトでは2030年末までに180人の新規雇用創出を見込む。メイスン市は、今回の投資が地域の雇用創出や経済発展につながるとして歓迎している。MEUHのマイク・コルボ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「メイスンの拠点は三菱電機にとって北米の重要な製造拠点であり続ける」とした上で、メイスン市やオハイオ州との長年の協力関係に感謝するとともに、今後への期待感を示した。
(注)直膨系機種(DX)は、冷媒を使って空気を直接冷却する空調設備。ファンウォール機種は、複数のファンを壁面状に配置して送風する冷却システム。CDU(Coolant Distribution Unit、冷却液分配ユニット)は、液体冷却システムで冷却液を循環させ、熱を除去するとともに、冷却液の温度や流量を制御する装置。
(坂井愛子)
(米国、日本)
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