スウェーデン政府、洋上風力発電プロジェクト2件を承認、11件を却下

(スウェーデン)

ロンドン発

2026年08月18日

スウェーデン政府は7月16日、排他的経済水域(EEZ)内で審査中だった全ての洋上風力発電プロジェクトの開発許可申請のうち2件を承認したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

開発許可申請が承認されたプロジェクトは次のとおり。

  • 「フュールシェッペット・オフショア(Fyrskeppet Offshore)」:ボスニア湾南部に建設され、最大93基の風力タービンが設置される予定。年間8~11テラワット時(TWh)の電力を供給できる見込み。
  • 「ビダル(Vidar)」:スカゲラク海峡北部に建設され、最大75基の風力タービンが設置される予定。年間最大7.8TWhの電力を供給できる見込み。

これらのプロジェクトの承認条件として、両発電所は10年以内、すなわち遅くとも2036年までに完成させなければならない。また、建設開始前に、発電所を本土の主要送電網に接続する海底ケーブルの敷設許可取得なども求められる。

一方で、政府は同発表において、11件の洋上風力発電プロジェクトの承認を却下した。これらのプロジェクトがスウェーデンの防衛力にとって許容できない影響を及ぼす可能性があると判断したためとしている。各プロジェクトの審査では、海運、漁業、自然環境、防衛などの他の公共の利益と当該プロジェクトが共存するために必要な条件が確認されている。政府は2024年にも、スカゲラク海峡南部の洋上風力発電プロジェクト「ポセイドン(Poseidon)」の開発許可申請を承認した一方で、防衛上の観点からバルト海の32ギガワット相当の13件のプロジェクトの申請を却下していた(注)。

なお政府は、今回却下されたプロジェクトが将来にわたって除外されるものではなく、洋上風力発電の入札制度への移行後、再び開発候補として検討される可能性があるとしている。

(注)詳細は調査レポート「スウェーデンのクリーンエネルギー・水素産業動向(2026年2月)」を参照。

(バリオ純枝、篠崎美佐)

(スウェーデン)

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