チリ外相がベトナム訪問、通商・投資拡大に向け協力強化を協議
(チリ、ベトナム)
サンティアゴ発
2026年08月26日
チリのフランシスコ・ペレス・マッケンナ外相は8月23~25日にかけてベトナムを公式訪問した。
23日に行われたレ・ホアイ・チュン外相との会談では、貿易、科学技術、治安・防衛など幅広い分野における協力の進展状況を確認し、今後の連携強化について協議した。ベトナム側は、両国外務省間の政治対話の早期開催や企業間交流の促進、鉱業、再生可能エネルギー分野などの投資拡大に期待を表明した。これに対し、ペレス外相はベトナムとの関係をアジア太平洋外交の柱の1つと位置付け、経済関係のさらなる発展に向けた取り組みを進める考えを示した。
ベトナムはASEAN加盟国の中でチリ最大の貿易相手国だ。チリ外務省によると、2025年の往復貿易額は前年比39%増の21億ドル超となった。また、チリはベトナムにとって中南米第3位の輸出先だ。
ペレス外相はベトナムとの2国間関係について、「現在の貿易規模よりも重要なのはその潜在力だ」と述べた。その上で、両国関係を貿易中心から投資やサービス、技術協力、新たなバリューチェーン構築を含むより高度な経済関係へ発展させたいとの考えを示した。
24日に行われたレ・ミン・フン首相との会談では、経済関係の強化や投資拡大について協議した。首相は市場アクセス改善や金融・銀行、科学技術、治安分野での連携強化を提案したほか、輸送・物流・サプライチェーンの連結性向上の重要性を強調した。
また、両国は国連やAPECなどの多国間枠組みにおける協力継続を確認した。チリ側は、ベトナムによる国連公海等生物多様性協定(BBNJ協定)の批准を評価するとともに、同協定事務局の設置都市としてチリ・バルパライソへの支持を求めた。併せて、チリはベトナムの2027年APEC議長国就任を支持する姿勢を表明した。
投資誘致に向けた取り組みとして、ペレス外相は24日、ベトナム最大の複合企業ビングループの経営陣と会談した。同社は電気自動車(EV)メーカー「ビンファスト」を擁し、テクノロジー、インフラ、グリーンエネルギー、不動産など幅広い分野で事業を展開している。外相は会談で、チリの投資環境や新たな投資促進政策について説明し、エネルギー転換や先端技術分野を含む投資機会を紹介した。
(高橋英行)
(チリ、ベトナム)
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