重慶市、国際消費中心都市の育成・建設に向けた政策措置を公布
(中国)
成都発
2026年08月14日
中国重慶市政府は7月22日付で、「重慶市における国際消費中心都市(注1)の育成・建設に向けた若干の政策措置」(以下、政策措置)を公布した。中国政府が2025年に示した国際消費中心都市の育成・建設支援策(2025年4月1日記事参照)を踏まえ、重慶市の実情に応じて策定した。
政策措置は、(1)高品質な消費空間の構築、(2)多様な優良消費資源の集積、(3)特色あるサービス消費ブランドの育成、(4)融合型の革新的な消費業態の発展、(5)国際的で開放的な消費プラットフォームの構築、(6)利便性の高い快適な消費環境の整備、の6分野、30項目からなる。
(1)では、「首発経済(注2)」や夜間経済の発展、既存商業施設の活用、特色ある商業エリアの機能・魅力の向上などを支援し、条件を満たすプロジェクトに最大2,000万元(約4億8,000万円、1元=約24円)を補助する。また、コンビニエンスストア、生鮮市場、朝食店、修理店など、日常生活に必要なサービスを身近な地域に集約する「15分商業サービス圏」の整備を進める。
(2)では、国内外の有名ブランドの重慶市での事業展開を誘致し、老舗および新興ブランドによる新商品の開発などを支援する。(3)では、飲食、観光、アウトドアスポーツなどを重点分野として振興する。(4)では、人工知能(AI)を活用した仮想の商品案内やスマートショッピングなどの導入、ライブコマース拠点の整備を進める。(5)では、展示会や物流拠点、越境EC(電子商取引)による輸入品の保管、輸入化粧品の中国語ラベル電子化などを支援する。(6)では、多言語表示や海外からの旅行者向け案内、海外発行カードへの対応、外貨両替などの利便性向上を進める。
また、四川省と重慶市が連携し、重慶地域の特色を備えた国際的な消費目的地を整備するとともに、「成渝消費(成都・重慶消費)」の宣伝・マーケティング網を拡大する。政策措置は公布日から施行し、有効期限は2027年12月31日まで。
(注1)国際消費中心都市とは、国際的な消費資源が集積し、国内外の消費市場で中核的な役割を果たす都市を指す。中国商務部は2021年、北京市、上海市、広州市、天津市、重慶市の5都市を対象都市に指定した。
(注2)「首発経済」は、新製品の発表、新業態・新モデル・新サービス、新技術の導入、店舗の開業などに伴う経済活動の総称。
(王植一)
(中国)
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