ベトナム、初のアルミニウムインゴットの生産に成功

(ベトナム)

ホーチミン発

2026年08月04日

ラムドン省人民委員会とトラン・ホン・クアン冶金(やきん)有限会社は7月26日、ベトナム初のアルミニウムインゴット生産を記念する式典を、同省内の製造工場で開催した。式典には、ファン・バン・ザン副首相をはじめ、各省庁やラムドン省の幹部らが出席した。現地メディアは、同社によるベトナム初のアルミニウムインゴットの純度は99.71%に達し、初日に生産された分は、同日完売したと報じている。

今回のアルミニウムインゴットの生産は、同国がアルミニウム製錬における電解技術を確立したことを意味する。これまで同国では、ボーキサイトから精製したアルミナを電気分解してアルミニウムを生産する設備・能力がなく、国内で生産されたアルミナは全量が輸出されていた。このため、国内のアルミニウム製品メーカーは、原材料となるアルミニウムインゴットを輸入に依存していた。

旧ダクノン省(行政区画再編後のラムドン省)科学技術局によると、同地域には国の総埋蔵量の3分の2となるボーキサイトが埋蔵しており、推定埋蔵量は約54億トン、アルミニウム含有量は35~40%と推定される。今回生産に成功した工場が本格稼働すれば、年間45万トンのアルミニウムインゴット生産が可能となる。生産額は35兆ドンから36兆ドン(約2,170億円から2,232億円、1ドン=約0.0062円)になるという。これにより、同国のアルミニウム輸入額を年間約15億ドル削減できる可能性がある。

同国における鉱物資源の採掘などの計画は、2023年7月18日付の首相決定866/QĐ-TTgにおいて承認されている。政府は、2031年から2050年にかけて、既存工場の能力拡張などを通して、アルミナの生産能力を年間1,200万~1,920万トンとする目標を掲げる。原料確保のためのプロジェクト投資や再生可能エネルギー投資を推奨するとともに、アルミニウムインゴットの年間生産量を225万~245万トンとすることを見込んでいる。

(丹野広大)

(ベトナム)

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