中国のアートトイ産業集積地東莞市で、国際映像・アニメ著作権保護・交易博覧会開催
(中国、日本)
広州発
2026年08月19日
中国広東省東莞市で8月6~10日、「第16回中国国際映像・アニメ著作権保護・交易博覧会(ACTIF)」が開催された。
主催者発表によると、同博覧会は広東省政府が主催する、中国で唯一の映像・アニメをテーマとする国家級博覧会で、著作権取引や、産業マッチングなどを目的に、2009年から東莞市で開催されている。また、主催者によると、東莞市は中国最大級のアートトイ(中国語で「潮玩」、注)産業の集積地で、8,000社以上の玩具製造企業と約1,500社の関連企業が集積し、世界のアニメ関連商品の約4分の1を生産しているという。
今回は「融・無界(融合、境界を越えて)」をテーマに、「専門見本市+産業タウン」モデルをさらに深化させ、映像、アニメ、アートトイ産業のサプライチェーン全体にわたるサービスと連携できる環境を整えた。会場には、映画・アニメIPエコシステム館、人工知能(AI)活用・デジタル融合館、「中国アートトイの都」ブランド館、一般来場者向けイベントスペースなどが設けられた。中国のコンテンツ企業や製造企業に加え、イタリア、タイ、マレーシアなどの国・地域別展示エリアのほか、日本や韓国のIPキャラクターを扱う代理店の出展も確認された。
中国メディア「東莞+」(8月11日付)によると、5日間の会期中に延べ12万6,000人が来場。20を超える国・地域から500社・団体が出展し、国内外のIP(知的財産)2,200件以上が集結した。6,000社を超える国内外のバイヤーが商談に参加し、このうち海外バイヤーは900社を超えた。出展者の提携見込み額と展示販売額の合計は19億2,600万元(約462億2,400万円、1元=約24円)に達した。
(左)イベント会場の様子、(右)アートトイ陳列の様子(ともにジェトロ撮影)
同博覧会は今回、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)と初めて戦略協力を結び(「東莞+」8月11日付)、海外の業界関係者との交流促進も図られており、会場では海外視察団の来場もみられた。
日本の菓子関連のキャラクターIPを中国で展開する代理店からは、同IPが高い人気を維持しているといった声や、新たなIPの発掘を期待する声が聞かれた。また、中国市場では、人気アニメのキャラクターだけでなく、世代を超えて愛されるキャラクターについても一定の需要がみられた。
(注)アーティストやデザイナーが自身の芸術的表現として制作した、観賞用のフィギュアやおもちゃ。
(松元郁実)
(中国、日本)
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