国営石油会社ペトロブラス、アマパ州沖で石油を確認
(ブラジル)
サンパウロ発
2026年08月20日
ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは8月14日、北部アマパ州沖のフォス・ド・アマゾナス盆地に位置する鉱区「FZA-M-59」(注1)の試掘井「モルフォ(Morpho、1-BRSA-1405-APS)」で炭化水素の存在を確認したと発表した。同試掘井はアマパ州オイアポッキ沖約175キロメートル、水深2,886メートルの超深海に位置する。
ペトロブラスのマグダ・シャンブリアール最高経営責任者(CEO)は同社のプレスリリース(8月14日付)で、「ブラジル赤道海域に対する当社の楽観的な見方が今日、裏付けられた。アマパ州沖での初の発見は、石油埋蔵量の積み増しとブラジルのエネルギー安全保障に取り組む当社の献身と能力の成果だ」と述べた。
発表時点では石油か天然ガスかについて明らかにされていなかったが、シャンブリアール氏は「CNNブラジル」(8月16日付)のインタビューで、「確認されたのは石油であり、すでにサンプルも採取している」と説明した。一方で、「今回の確認は現時点で商業生産可能な油田の発見を意味するものではない」とした。今後は試掘井の掘削完了後、油層の広がりや埋蔵量を確認するための坑井を追加で掘削し、実際の埋蔵量を確認した上で開発計画を策定する必要があるとの認識を示した(注2)。
また同氏は、ブラジルの石油・天然ガス生産を牽引してきたプレソルト層(注3)の生産量は2034~2035年ごろにピークを迎え、その後減少に転じる見通しだと説明した。そのため、同時期以降の埋蔵量の回復に向けて新たな生産拠点の開発が必要となっており、今回の発見はその前進になるとの見方を示した。
(注1)ペトロブラスは同鉱区のオペレーターを務めており、権益の100%を保有する。同鉱区は2013年にブラジル国家石油庁(ANP)が実施した第11次鉱区入札でコンセッション方式により取得した。掘削作業は2025年10月に開始された。
(注2)シャンブリアール氏によると、今後の探鉱・評価作業が順調に進み、これまでの調査結果が確認されれば、アマパ州沖での石油生産は6~7年後に開始されるとの見通しを示した。
(注3)プレソルト層はブラジル南東部および南部沖の海底下約3,000~4,000メートルに位置する岩塩層の下に存在する油・ガス田群を指す。鉱山エネルギー省傘下の国家石油・天然ガス・バイオ燃料監督庁(ANP)が8月3日に公表した2026年6月の生産統計によると、プレソルト層は同月のブラジルの石油・天然ガス総生産量の約82%を占めた。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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