韓国コンテナ船による北極海航路の試験運航が開始
(韓国、ロシア)
調査部欧州課
2026年08月28日
韓国の海運会社パンスターグループのコンテナ船が8月22日、北極海航路の試験運航のため、釜山新港を出港した。韓国政府は試験運航を通じて航路の環境や商業利用可能性を調査し、北極海航路活性化のための政策課題を把握する計画だ。
韓国海洋水産部の発表(8月20日)によると、貨物船は8月30日~9月7日ごろに北極海域を通過し、9月9日に英国のフェリクストウ港、11日にオランダ・ロッテルダム港、15日にポーランド・グダニスク港に寄港した後、10月5日に釜山港新港に戻る予定だ。貨物船は最大積載量2,758TEU(20フィートコンテナ換算)のコンテナ船で、化学品、中古車、自動車部品、空コンテナなど計837TEUを輸送する。同部によると、コンテナ船の北極海航路試験運航は同国で初めて。
海洋水産部は2026年5月26日に公表した「南部海洋首都圏構想」の中で、試験運航などを通じて段階的に北極海航路を活性化させ、2030年までに韓国と欧州を結ぶ北極海航路の定期航路開設を目指す方針を打ち出していた。
ロシア外務省によると、北極海航路を通るためにはロシア当局の許可が必要となる。海洋水産部は発表の中で、「運航に必要な行政手続きの履行と国際規範順守のため、主要関係国および機関との協議を完了した」と説明した。海洋水産部は、試験運航に関連してロシア当局に何らかの支払いを行ったとの見方を否定した(「フィナンシャル・タイムズ」8月26日)。
本試験運航については、韓国海洋振興公社と韓国海運協会が運航会社の公募を行い、5月にパンスターグループが選ばれた。同社はウェブサイト上で、寄港する欧州の各港から釜山新港までの復路の貨物輸送の予約受け付けを行っている。
(浅元薫哉)
(韓国、ロシア)
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