中国AIIA、第18回全体会議を開催、AI技術の産業利用を促進

(中国)

調査部中国北アジア課

2026年08月24日

中国人工知能産業発展連盟(AIIA)は8月18~19日、北京市で第18回全体会議を開催した。AIIAは2017年、中国の国家発展改革委員会、科学技術部、工業情報化部、国家インターネット情報弁公室の指導の下、中国情報通信研究院などが発起して設立した業界連携組織で、政府の政策決定支援、技術革新と実用化の推進、人工知能(AI)産業の秩序ある発展などに取り組む。会議は「AI基盤の構築・産業間の連携」をテーマに、国務院が推進する「人工知能+(AIプラス)」行動の実施と、AIを活用した新型工業化の促進を促す目的で開催された。

会議には、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)、AI開発大手の商湯科技(センスタイム)、人型ロボットメーカーの優必選科技(UBTECH)のほか、エネルギー、金融、サイバーセキュリティー、法律、学術研究など幅広い分野から約1,000人の関係者が参加した。

会期中には、「安全ガバナンス」「投融資」「科学技術倫理」「エネルギー」「AIエージェント革新・応用」「国際協力」「エンボディドAI」などに関する計13の作業部会・委員会が会合を開いた。

AIエージェント革新・応用委員会の会合では、「AIプラス」行動の方針を踏まえ、AIエージェントの先端技術や産業への導入について議論した。製造業、情報通信技術(ICT)システムの運用・保守へのAI活用事例などが紹介された。

エンボディドAIのワーキンググループでは、(1)遠隔操作によるデータ収集、(2)実機を使用しないデータ収集、(3)工場内の資材搬送、(4)人とロボットの相互作用の安全性に関する4件の技術規範案について意見交換をした。また、物流大手の順豊速運は、宅配分野におけるエンボディドAIの活用事例を紹介した。

国際協力のワーキンググループでは、「ASEAN市場の深耕:AI産業協力の推進と実践的展開」をテーマにファーウェイ、センスタイムなどの企業代表が議論した。参加者は、中国企業の海外展開に共通する課題として、市場参入、資金調達、現地での事業運営、標準の相互承認などを挙げた。

AIIAは今後、各作業部会・委員会を通じ、AIに関する技術研究、標準・規範の策定、試験・評価、産業への導入などを引き続き進める方針を示した。

(高畑友香)

(中国)

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