ドイツ系イニオ、米ウィスコンシン州で発電用エンジン生産増強、3億ドル超の投資
(米国、ドイツ)
シカゴ発
2026年08月21日
エネルギーソリューション企業のイニオ(INNIO、本社:ドイツ・ミュンヘン)は8月19日、米国ウィスコンシン州ウォーキシャ市の工場に3億ドル超を投資すると発表した。同社は、分散型電源(データセンターや工場などの需要地近くで発電する設備)向けの天然ガスエンジンや発電システムを手掛ける。
同工場では現在、エンジンの再製造、修理、オーバーホール(大規模整備)を行っている。今回、人工知能(AI)の普及やデータセンター市場の拡大などで増加する電力需要に対応するため、エンジン組み立て設備を拡張する。また、8万平方フィート(約7,400平方メートル)超の先進エンジン試験施設を新設し、既存設備を改修する。これに伴い、今後数年間で500人超の雇用創出を見込む。
同社のウォーキシャ事業の最高経営責任者(CEO)、ロジャー・ジョージ氏は、「今回の拡張は、米国における地域への価値創出に対する当社の長期的な取り組みと、エネルギーの未来を形作る分散型エネルギーソリューション需要の高まりに応える姿勢を示すものだ」とコメントした。
同日、ウィスコンシン州経済開発公社(WEDC)も同計画への支援を公表した。州は雇用創出や設備投資の実績に応じて最大600万ドルの税額控除を承認した。WEDCのジョン・W・ミラー長官兼CEOは、「イニオがウィスコンシン州で事業拡大を続ける決定は、州の長い製造業の伝統、優秀な人材、そして多くのグローバル企業に支持されてきたイノベーション文化を反映している」として、同社の決定を評価した。ウォーキシャ市のアリシア・ハルベンスレーベン市長も、「市民や地域社会にもたらされる新たな機会を歓迎する」と述べ、今回の投資に期待を示した。
(坂井愛子)
(米国、ドイツ)
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