サウジアラビア、農畜水産物・食品51品目の輸入関税を引き上げ

(サウジアラビア、湾岸協力会議(GCC))

リヤド発

2026年08月03日

サウジアラビア政府は6月26日付の「官報(Umm Al-Qura)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で、農畜水産物・食品51品(HSコード8桁)の輸入関税率改定を公表した。対象品目の関税率は、従来の湾岸協力会議(GCC)共通対外関税の基本税率5%から、最大15%へ引き上げられ、同日から適用された。改定理由として、全ての対象品目について「国内農産品の保護および振興」が掲げられている(添付資料表参照)。

7月20日付英国会計事務所EYの関税動向に関するレポート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、今回の措置は、国家改革戦略「サウジ・ビジョン2030」に沿った食料安全保障の強化と農業自給率向上に関する政策の一環と位置付けられる。サウジアラビアでは近年、アグリテックや陸上養殖への投資拡大を進めており、国内生産能力の向上が見込まれる品目について保護関税を導入することで、国内農業・食品産業の育成を図る狙いがある。

EYは、対象品目の輸入・流通・加工・小売りに関与する企業に対し、次のような対応を助言している。

  1. 価格や利益率への影響評価
  2. 契約条件(インコタームズ)の見直し
  3. GCC関税同盟による免税措置およびFTA(自由貿易協定)特恵税率の適用に向けた原産地管理の強化
  4. HSコードや関税評価の再確認
  5. 統合基幹業務システム(ERP)および通関システム(関税計算設定など)の更新

(林憲忠)

(サウジアラビア、湾岸協力会議(GCC))

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