北マケドニアの国営電力会社ESM、太陽光発電プロジェクトの建設・運営事業者に中国企業を選定
(北マケドニア、西バルカン、中国)
ウィーン発
2026年08月28日
北マケドニアの国営電力会社エレクトラニ・ナ・セベルナ・マケドニア(以下、ESM)は、中国電力建設(パワーチャイナ)傘下の江西電力建設を、総出力30メガワット(MW)の太陽光発電プロジェクトの建設・運営事業者に選定した〔欧州復興開発銀行(EBRD)電子調達ポータル8月12日付契約落札公告(オスロメイ案件
、ビトラ案件
)〕。
同落札公告によると、ESMと江西電力建設は2026年6月下旬に2件の契約を締結し、いずれも2027年8月13日の完工を予定している。
プロジェクトは2つの区画で構成される。第1区画は、同国西部のオスロメイ火力発電所の炭鉱跡地にあるオスロメイ太陽光発電所を10MW拡張するもので、契約額は約1,200万ユーロ。第2区画は、南部のビトラ火力発電所に隣接する20MWの太陽光発電所建設で、契約額は約1,565万ユーロとなっている。
EBRDは2021年、同プロジェクトを支援するため、ESMに対し2,500万ユーロの融資を承認していた。また、EBRDは当時、オスロメイでさらに100MWの太陽光発電開発を進める計画も示していた。
ESMは、北マケドニア政府が100%保有する電力会社で、国内発電量の約90%を担う。同社は火力発電設備824MW、水力発電設備約557MWを保有するほか、国内初の風力発電所である設備容量約37MWのボグダンツィ風力発電所も運営している。2022年4月には、設備容量10MWの太陽光発電所「FE Oslomej 1」が稼働を開始した。
中国電力建設は、クリーン・低炭素エネルギー、水資源、環境建設、インフラ分野を対象に、投融資、計画・設計、エンジニアリング・建設、設備製造、運営管理を提供する総合建設企業グループとして、130以上の国と地域で事業を展開している。同社は既に北マケドニアで、複数の高速道路建設プロジェクトの施工実績がある。
国際エネルギー機関(IEA)によると、北マケドニアは発電において長年にわたり石炭と水力に依存してきた。2023年には発電資源の割合は、石炭(40.2%)、水力(23.6%)、天然ガス(20.1%)、石油(7.6%)、太陽光(5.2%)、風力(2.4%)、バイオ燃料(0.9%)となった。
北マケドニア政府は2030年までに最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギー比率を42.5%とする目標を掲げ、再生可能エネルギーの導入拡大を進めている。
(エッカート・デアシュミット)
(北マケドニア、西バルカン、中国)
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