ブラジルに対するメルコスール・シンガポールFTAが発効

(シンガポール、ブラジル、メルコスール)

シンガポール発

2026年08月07日

シンガポール貿易産業省(MTI)は8月1日、メルコスール・シンガポール自由貿易協定(MCSFTA)がブラジルとの間で発効したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。本協定では、メルコスール加盟4カ国のうちパラグアイ、ウルグアイとの間で既に発効済み、アルゼンチンについては現在批准手続きが進められている。

メルコスール最大の経済規模を誇るブラジルは、中南米におけるシンガポールの主要な貿易相手国の1つであり、シンガポールは東南アジアにおけるブラジルの最大の貿易相手国となっている。本協定は、2027年に国交樹立60周年を控える両国の関係をさらに強化するほか、シンガポールと中南米の経済的関与においても重要な節目となる。

MCSFTAは、関税率引き下げによる貿易促進、透明かつ予測可能な投資条件の確立、ならびに貿易円滑化、政府調達、起業、デジタル化、持続可能な開発、食料供給の安全保障、中小企業の育成といった分野での協力を通じて、シンガポールと加盟4カ国との間の経済統合を深めることを目的としている。

本協定は、製造業、インフラ、エネルギー、農産物、ホスピタリティー、デジタルソリューションなどの分野で中南米地域に進出しているシンガポール企業の活発な商業活動を後押しする。ブラジルは、同地域の中でもシンガポール企業の進出が最も集中している国となっている。また、ブラジルを含む中南米地域は、農産物や食品の重要な供給源であることから、シンガポールは、弾力性のある食料多様化戦略に基づき、同地域からの肉類、果物、野菜、スーパーフードの輸入をさらに拡大することを目指す。

本協定に基づき、メルコスールは最長15年以内にシンガポールからの輸入品の約96%(品目ベース)に対する関税を撤廃し、25%以上の関税品目で即時自由化する。また、衛生問題や非関税措置における協力を強化し、市場アクセスの拡大を促進する。メルコスール市場では約200社のシンガポール企業が事業を展開しており、2025年には加盟4カ国とシンガポールの財の貿易総額が中南米地域との貿易総額の30%以上を占めた。

(島田幸一郎)

(シンガポール、ブラジル、メルコスール)

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