中国、「総合輸送サービス発展」に関する5カ年規画を発表
(中国)
北京発
2026年08月07日
中国の交通運輸部など4部門は7月17日、「総合輸送サービス発展『第15次5カ年規画』の公布に係る通知」(以下、規画)を発表した(交通運輸部ウェブサイトへの掲載日は7月24日)。
同規画は、2030年までに現代総合輸送サービス体系(注1)を構築する方針を示し、13の主要指標(添付資料表参照)を定めた。また、2035年までに同サービス体系のさらなる整備を進め、「全国123交通出行圏」と「世界123快貨物流圏」(注2)を形成するとした。同規画で示された主な基本方針は次のとおり。
- 総合輸送の連携・融合発展の推進
- 都市・農村の旅客輸送が一体化した均衡ある発展の促進
- 都市交通の実質的な発展の推進
- 交通・物流の集約的かつ効率的な発展の促進
- デジタル化・スマート化による総合輸送の発展の促進
- 総合輸送のグリーンかつ低炭素な発展の促進
- 輸送の安全性および強靭(きょうじん)性の向上
- 総合輸送の開放的かつ包摂的な発展の推進
- 輸送サービスガバナンス能力の現代化水準の向上
- 実施体制の整備
このうち5.については、無人倉庫、無人埠頭(ふとう)、スマート荷役設備の普及・応用を促進する。また、安全を確保した上で、特定地域における自動運転技術を物流・宅配分野での実証・応用を支援する。さらに、交通輸送の応急指揮や交通事故の処理などの分野における低空飛行体(注3)の活用を強化するとした。
6.については、新エネルギー・クリーンエネルギーを動力源とする車両・船舶、荷役・積み替え・作業用設備の普及・活用を推進し、新エネルギー大型トラックの大規模導入を加速するとした。また、老朽化した新エネルギーバス・動力電池の更新、エネルギー消費量・排出量の高い老朽化した営業用車両・船舶の廃棄更新、「国4」基準以下の営業用貨物トラック(注4)の淘汰(とうた)を支援するとした。
8.については、中欧班列の全行程における定時運行範囲を拡大し、輸送能力の確保を強化するとした。また、国際輸送に従事する乗務員のビザ発給の円滑化、出入国時の輸送車両と乗務員の通関手続きの最適化、航空輸送手続きの簡素化メカニズムの構築を推進するとした。
(注1)交通運輸部が2022年9月に発表した「総合交通輸送標準体系(2022)」によれば、総合輸送体系とは、鉄道、道路、水路、民間航空、郵便のうち、2つ以上の輸送手段・分野を連携・接続、共同利用することを指す。
(注2)「全国123出行交通圏」とは、都市圏内における1時間の通勤、都市群間における2時間のアクセス、全国の主要都市を3時間でカバーできることを指す。また、「世界123快貨物流圏」とは、国内の速達貨物を国内では1日、近隣諸国へは2日、世界の主要都市へは3日以内で配達することを指す。
(注3)ヘリコプターやドローン、eVTOLなど低空域を飛行する機体。
(注4)中国の自動車排出ガス基準は「国1」~「国6」まで6つの基準がある。数字が上がるにつれて厳しい基準となる。
(蒋春霞)
(中国)
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