山東省の上半期貿易額が4.4%増、新興市場向け輸出とグリーン関連製品が伸長
(中国)
青島発
2026年08月14日
中国山東省政府は7月20日の記者会見で、2026年上半期の同省の貿易動向を発表し、中国の省・自治区・直轄市別で全国5位と明らかにした。税関統計によると、輸出入総額は前年同期比4.4%増の1兆8,069億2,000万元(約43兆3,660億8,000万円、1元=約24円)となった。輸出は1.9%増の1兆714億9,000万元、輸入は8.2%増の7,354億3,000万元だった。
輸出先別では、アフリカが前年同期比21.0%増、南アジアが12.8%増、中央アジアが35.4%増となり、新興市場向け輸出の増加が先進国市場の需要減少による影響を補った。
また、山東省政府は、「中米建設的戦略安定関係」という新たな位置づけが(2026年5月15日記事参照)、米中経済・貿易関係に安定した見通しをもたらしたと説明した。第2四半期の米国向け輸出は14.2%増となった。
「一帯一路」共同建設国との輸出入額は前年同期比4.5%増の1兆1,600億元で、同省の輸出入総額の64.3%を占めた。青島税関が7月18日に公表した国・地域別統計によると、日本との輸出入額は1.8%減の848億2,000万元だった。対日輸出は6.8%減の659億9,000万元、対日輸入は21.0%増の188億3,000万元だった。
品目別では、グリーン分野の輸出拡大が続いた。電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品、風力発電設備および部品の輸出が、それぞれ前年同期比17.3%、32.7%、69.2%、38.9%増加した。風力発電設備および部品の輸出額は21億4,000万元だった。ノルウェー向けには、風力発電設備設置船1隻を26億元で輸出した。
このほか、産業用ロボットと分析機器の輸出額が、それぞれ前年同期比91.9%、45.7%増加した。スマートグラスや仮想現実(VR)用ヘッドセット、家庭用エンターテインメントロボットなど新製品の輸出拡大も進み、新たな成長分野となっている。
輸入面では、原油や金属鉱石などの調達先が広がり、インドネシア、ペルー、カナダ、メキシコなどからの輸入が増加した。「一帯一路」共同建設国からの原油、銅鉱石、鉄鉱石の輸入額はそれぞれ前年同期比8.7%、14.7%、26.4%増加した。
さらに、6月に西欧各地が猛暑に見舞われたことを背景に、山東省の冷蔵庫およびエアコンの輸出は前年同月比でそれぞれ38.8%、69.1%増加した。西欧向けに限ると、冷蔵庫が59%増、エアコンが約2.3倍となった。青島税関は、西欧でエアコンが品薄となり、一部の中古品価格が新品の数倍に高騰していると逼迫の状況を説明した。また、山東省の大手家電メーカーが、省エネ性能が高く、壁への穴開けが不要で設置しやすい製品を投入したことが、輸出拡大を後押ししたとしている。
(董玥涵)
(中国)
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