上海市、2028年までにスポーツ大会の経済効果1,000億元超へ、行動プランを発表

(中国)

上海発

2026年08月17日

中国の上海市政府弁公庁は7月30日、「上海市スポーツ大会経済の質の高い発展に向けた行動プラン(2026~2028年)」を発表した。同プランは、上海市で開催される全国レベル以上の大会への累計参加者数を1,000万人超、経済波及効果を1,000億元(約2兆4,000億円、1元=約24円)超とする目標を掲げた。また、上海市で開催される一般市民向けスポーツ大会の累計参加規模は3,000万人超とし、世界水準の上海市発大会ブランドを1~2件創出するとした。目標達成に向け、大会の拡充や運営主体の育成、会場・サービスの整備、消費促進などに取り組む。

大会の充実に向けて、ロレックス上海マスターズを軸にハイレベルな女子テニス大会を誘致するほか、米国女子プロバスケットボールリーグのWNBAや国際バスケットボール連盟(FIBA)の3人制女子バスケットボールシリーズの誘致、国際的なeスポーツ大会の開催も支援する。また、上海マラソンのワールドマラソンメジャーズ入りを進めるほか、F1中国グランプリの観戦席の増設と開催期間の延長を図る。一般市民向けには、卓球や地域のアマチュアサッカー、都市型オリエンテーリングなどを商業施設、観光地、学校などと連携して実施する。

大会の事業基盤も強化に向けて、大会主催者を育成し、放映権、命名権、事業運営権などの無形資産を評価する制度を整備する。公式関連商品の開発や期間限定店舗、ファンコミュニティーの運営を通じ、大会への関心を消費につなげる。権利運営、スポーツテクノロジー、金融、保険、マーケティングなどの事業者の集積も促す。

施設やサービスの拡充のため、徐家匯体育公園、東方体育中心、江湾体育場、浦東サッカー場などの改修や商業機能の拡充を進める。多言語表示や案内、バリアフリー設備、電子決済の利用環境を整えるほか、交通、宿泊、飲食、観光情報を一元的に提供し、国内外の観戦客の利便性を高める。

大会を周辺消費の活性化につなげる施策として、河川沿い、緑地、商業地区などに観戦の「第2会場」を設けるほか、大会開始前1時間と終了後2時間を消費の重点時間帯に位置付け、音楽や飲食イベント、夜間消費と連動させる。加えて、観戦チケットを起点とした消費や、スポーツ大会に関連する「上海都市観光カード(Shanghai Pass)」の商品も展開する。安全面では、避難誘導、交通整理、救急医療、世論動向への対応を対象としたリスク評価制度に加え、大会中止・中断措置を整備する。

(張俊俊)

(中国)

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