中国、自動運転レベル3・4の安全要求に関する強制国家標準を公布

(中国)

大連発

2026年08月17日

中国の工業情報化部は7月30日、自動運転システム向けの強制国家標準「インテリジェント・コネクテッドカー自動運転システム安全要求」が、国家市場監督管理総局および国家標準化管理委員会の承認により、公布されたと発表した。2027年7月1日から施行される予定だ。同標準は、インテリジェント・コネクテッドカーの自動運転システムについて、技術要件、メーカーに対する要件、検査・試験方法を定めたもの。レベル3(L3、条件付き自動運転)およびレベル4(L4、高度自動運転)(注)システムを搭載するM類(乗用車、バスなど)とN類(貨物輸送車)を対象とし、自動駐車システムは適用対象外とした。

同標準は、(1)自動車メーカーの安全管理体制の整備、(2)自動運転システムの安全性能確保、(3)人と車両のインターフェースおよび利用者への告知要件の適正化、(4)検査・認証制度の整備の4つを柱とする。

(1)では、自動車メーカーに対し、設計開発から生産、運用後までを含む全ライフサイクルでの安全管理を求めるほか、シミュレーション試験、試験場試験、道路試験による検証の実施を義務付けた。

(2)では、自動運転システムには、走行中の認知、判断、操作を含む動的運転タスクについて、適格で注意力のある運転者と同等以上の安全水準を求める。

(3)では、L3システムについて、運転者が必要時に運転を引き継げる状態にあるかを監視する機能を備えることを要求した。また、自動車メーカーに対しては、自動運転システムの機能の範囲や制約条件、利用者の責任などを取扱説明書に加え、車載端末やウェブサイトなどで明確に説明することを求める。

(4)では、「企業の安全確保能力」「製品安全記録」「確認試験」を組み合わせた評価体系を導入する。第三者機関が道路試験やシミュレーション試験などを組み合わせて性能を検証し、自動運転システムの安全性を確認する仕組みだ。

中国、EU、英国、米国、カナダ、日本が共同で主導した国連の自動運転システム世界技術規則(ADS GTR)が2026年6月に承認・公布された中、中国は国内標準の整備を進めている。工業情報化部は、今回の標準が自動運転製品の統一的な安全参入基準となり、自動運転技術の産業化・大規模展開やインテリジェント・コネクテッドカー産業の発展に寄与するとしている。

(注)中国工業情報化部による自動車運転自動化分類では、自動車運転レベルをL0からL5の6段階に分類している。

(李莉)

(中国)

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