ベトナム党政治局、ドンナイ市発展決議を公布、空港都市形成へ
(ベトナム)
ホーチミン発
2026年08月05日
ベトナム共産党政治局は7月21日、「2035年までのドンナイ市の建設と発展に関する決議第16-NQ/TW号」を公布した(7月23日「VNエコノミー」)。同決議は、ロンタイン国際空港を中核とする空港都市モデルを通じ、ドンナイ市を新たな成長拠点に発展させる長期方針が示された。決議によると、2035年までに空港都市やハイテク産業拠点などが連携する多中心型都市を形成し、2045年までにアジア太平洋地域の近代的な航空拠点、2065年までに世界有数の多機能型空港都市になることを目指す。
経済面では、2026~2030年、2031~2035年、2036~2045年の3期間について、ドンナイ市の地域総生産(GRDP)の年平均成長率をそれぞれ10%以上とする目標を掲げた。GRDPは2030年までに440億ドル、2065年までに約13.6倍の6,000億ドルへ拡大させる。1人当たりGRDPも同期間に9,200ドルから6万7,500ドルへ引き上げる計画だ。
目標の達成に向け、ロンタイン国際空港を核として、ホーチミン市・ビエンホア・ロンタイン・フックアン港区を結ぶ回廊をはじめ、中部高原、南中部沿岸、カンボジア方面を結ぶ4つの経済回廊の整備を推進する。航空、港湾、物流ネットワークを強化し、ベトナム南部地域の産業・物流機能の高度化を図るとともに、デジタル経済やグリーン経済などの高付加価値分野を中心とした新たな経済モデルの育成も進める方針だ。
空港都市の要・ロンタイン国際空港の建設が進む
ロンタイン国際空港は2026年12月の商業運航開始に向け、建設が進められている。事業主体のベトナム空港総公社(ACV)によると、6月下旬時点の工事進捗率は契約額ベースで約77%に達した。第1滑走路は既に試験飛行が行われており、第2滑走路も7月27日に滑走路と誘導路のコンクリート舗装がほぼ完了した。商業運航が開始した後は、年間2,500万人の旅客と120万トンの貨物を取り扱う計画で、ホーチミン市周辺の輸出入物流機能の強化が期待される。
一方、開港後の運用体制を見据え、ACVはロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港(ホーチミン市)の機能の分担案を建設省傘下の「ロンタイン国際空港の運営準備のための運営委員会」に提案した(7月13日「VNエクスプレス」)。同案では、ロンタイン国際空港は主に飛行距離が1,000キロメートルを超える国際路線と一部の国内路線を担う一方、東南アジア路線はロンタイン国際空港に約55%、タンソンニャット国際空港が約45%に配分する。路線移管は、開港から2028年中をめどに段階的に実施される予定で、両空港間で航空需要を分散し、ホーチミン都市圏の空港運用の最適化を図る。
(小林真龍)
(ベトナム)
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