香港と中国本土、資本市場の連携強化に向けた新たな措置を共同発表

(香港、中国)

香港発

2026年08月14日

香港証券先物委員会(SFC)と中国証券監督管理委員会(CSRC)は8月3日、両市場間の実務協力をさらに深化させ、より緊密な協調的発展を促進するための一連の新たな措置を共同で発表した。具体的には、適格な中国本土企業による香港での資金調達や香港企業による中国本土での債券発行の支援、中国資産を対象とした指数の開発や上場投資信託(ETF)商品の拡充、人民元建て先物商品の開発促進、金融機関の海外展開支援、気候関連移行計画(注1)の開示促進、香港の金融専門人材による中国本土の専門資格取得の円滑化などが盛り込まれた。

SFCとCSRCは、これらの措置を踏まえ、両市場間の規制面での協力をさらに強化し、グローバルな金融ガバナンスへの関与を深めるとともに、両市場の安定的かつ健全な発展に向けた強固な基盤を築くとした。具体的な取り組みとして、発行・上場に関する規制面での協力の強化、金融仲介機関(注2)の監督に関する情報共有の充実、グローバルおよび地域レベルでの規制面での協力の深化を進める方針を示した。措置および取り組み内容の詳細は添付資料参照。

両機関は、これらの措置が香港の国際金融センターとしての地位の強化に資するだけでなく、規制面での協力を通じて一流の投資銀行や投資機関の発展を支援し、両市場によるグローバルな金融ガバナンスや地域的な規制面での協力へのより深い参画を促進するとともに、中国の資本市場の国際的影響力をさらに高めることになるとの認識を示した。

SFCの黄天祐(ケルビン・ウォン)主席(会長)は、一連の措置が中国の資本市場の国際的な影響力向上と、香港の資本市場のさらなる発展を後押しし、両市場のより高度な連携強化につながるとの認識を示した。その上で、「今後も香港は独自の強みを生かしつつ、金融強国としての中国の発展を支える上で唯一無二の役割を果たしていく」と述べた。

(注1)企業が低炭素化や温室効果ガス排出削減に向けて策定する具体的な行動計画やロードマップを指す。

(注2)証券会社、資産運用会社、ブローカーなど、投資家と金融市場を仲介する金融サービス事業者を指す。

(越川剛)

(香港、中国)

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