インドとシンガポール、閣僚円卓会議で先端製造や連結性での連携を協議

(シンガポール、インド)

シンガポール発

2026年08月26日

インドとシンガポールの両政府は8月20日、第4回インド・シンガポール閣僚円卓会議(ISMR、注)をシンガポールで開催した。インド側はニルマラ・シタラマン財務相、スブラマニヤム・ジャイシャンカル外相、ピユシュ・ゴヤル商工相、ジティン・プラサダ商工・電子情報技術担当閣外相の計4人の閣僚が参加。シンガポール側からは、ガン・キムヨン副首相兼貿易産業相(貿易担当)、K・シャンムガム上級相兼国家安全保障担当調整相兼内相、ビビアン・バラクリシュナン外相、ジョセフィン・テオ デジタル開発・情報相、ジェフリー・シオ運輸相兼第2財務相の計5人の閣僚が出席した。

ガン・キムヨン副首相は記者団との囲み取材で、両国の連携分野として、先端製造、連結性(コネクティビティー)、デジタル化、ヘルスケア・医療、人材開発、持続可能性(サステナビリティー)の6つの柱について集中的に協議を行ったことを明らかにした。さらに、宇宙技術、原子力技術、サイバーセキュリティー、イノベーションの4分野を、両国政府が潜在的に協力できる分野として挙げている。

シンガポール外務省と同貿易産業省は同日の共同声明で、今回のISMRにあわせて、食品安全、海事遺産、通信・放送の各分野で2件の覚書(MOU)と1件の意向表明書(LOI)の交換が行われたことも表明した。また、シンガポール協力プログラムの支援の下で進められている、インド南部タミル・ナドゥ州チェンナイでの先端製造人材育成センターの設置計画への期待も示した。

インド商工省によると、今回のISMRにあわせ、インド産業界からの代表団約70人もシンガポールを訪問。農業・食品、製造業、物流、ソフトウエアなど各分野から構成された代表団は、シンガポールの企業や行政機関、学術機関との交流を行った。

インド商工省の対内直接投資(FDI)統計によると、シンガポールはインドにとって最大の投資国だ。2000年1月~2025年12月のFDIは累計1,925億4,000万米ドル(全体の24.8%)に上る。分野別ではサービス(総額の17.9%)、コンピュータソフトウエア・ハードウエア(17.3%)、貿易(13.2%)、建設・インフラ活動(8.2%)、通信(4.7%)が上位を占め、地域別ではマハーラーシュトラ州(30.6%)、カルナータカ州(27.0%)、デリー準州(12.9%)などが主な受け入れ州となっている。

(注)ISMRは2022年9月にインド・シンガポール両政府によって創設され、2024年8月以降、毎年実施することが決められた閣僚級協議枠組み(2025年9月9日記事参照)。

(広木拓)

(シンガポール、インド)

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