トルコで制作のAI生成ドラマ、主要動画配信サービスで初の配信開始
(トルコ)
イスタンブール発
2026年08月31日
トルコの大手制作会社アイ・ヤプム(Ay Yapım)の子会社で人工知能(AI)制作スタジオのエーアイ・ヤプム(AI Yapım)が手掛けたAI生成ドラマ「キャッスル・ウォールズ(Castle Walls)」が8月12日から、動画配信サービス「アマゾン・プライム・ビデオ」で全世界向けに配信が開始された。トドTVニュース(TodoTV News、8月12日付)など複数の映像・テレビ業界の専門メディアによると、本作は主要な動画配信サービスで公開される初のAI生成ドラマだという。
「キャッスル・ウォールズ」は、各話15分間の2話構成の歴史ドラマだ。フランス企業が制作した人気ビデオゲーム「アサシン クリード ミラージュ」(Assassin’s Creed Mirage)の舞台でもある、イランのアラムト城を題材としている。
本作はAIを用いて制作され、エーアイ・ヤプムが独自開発したAIストーリーボードシステムと、アイ・ヤプムが保有するライセンス済みコンテンツのみで学習された映像拡散モデル「AYDNA 1.0」を活用して映像生成が行われた。ただし、吹き替え音声はAI生成でなく、実際の声優が担当している。
さらに、本作では対話型AI「チャットGPT」や画像生成・編集AI「グーグル・ナノ・バナナ(Google Nano Banana)」など複数のAI技術が制作工程全体で活用された。またAI映像の生成に先立ち、制作陣が手描きで作成したキャラクターなどのスケッチが活用された。こうした工程は、各シーンが人間の創造性と制作技術に支えられていることを示している。
アイ・ヤプムはこれまで、ドラマシリーズ「カラ・セブダ(Kara Sevda)」(英題:Endless Love)、「ヤルグ(Yargı)」(英題:Family Secrets)、「デハ(Deha)」(英題:The Good & The Bad)で国際エミー賞を3度受賞している。また、同賞の運営母体である国際テレビ芸術科学アカデミーのパートナーも務めるなど実績のある制作会社だ。
エーアイ・ヤプムは、2026年11月に開催予定のAI分野の映画祭「ワールドA.I.フィルムフェスティバル イスタンブール」を主催する。同映画祭で選出される5つのトルコ発AI作品は、2027年4月にフランス・カンヌで開催される「ワールドA.I.フィルムフェスティバル カンヌ」で上映される予定だ。
(エミネ・ギョンジュ、遠藤誠吾)
(トルコ)
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