英大手保険会社プルデンシャル、インドで健康保険事業を開始

(インド)

ムンバイ発

2026年08月27日

英国の大手保険会社プルデンシャルとインドIT大手HCLグループの合弁会社プルデンシャルHCLヘルス・インシュアランスは、8月20日にインドでの健康保険事業を開始したと発表した。同社は、7月1日にインド保険規制開発局(IRDAI)から販売認可を取得しており、出資比率はプルデンシャル70%、HCLグループ30%となっている。同社は、健康保険専業会社として、急成長するインドの健康保険市場への本格参入を果たした。

インドでは、日本のような「全国民を対象とする公的医療保険」が整備されていないため、公的医療制度と民間保険を組み合わせて医療費に備えるのが一般的だ。同社は、健康保険を「より分かりやすく、加入しやすく、利用しやすいものにする」ことを目指し、デジタル技術を活用したサービスを展開する。販売面では、代理店による対面サービスに加え、人工知能(AI)を活用した消費者向け直接販売(D2C)プラットフォームを組み合わせたオムニチャネル戦略を採用する。また、全国1万2,000以上の提携病院ネットワークを通じて顧客へのサービスを提供する。

プルデンシャルによると、インドの健康保険市場の保険料収入は2026年度(2026年4月~2027年3月)に約160億ドルに達する見込みであり、所得水準の向上や健康意識の高まりを背景に、今後も市場拡大が期待されている。同社はアジアやアフリカで生命保険や健康保険事業を展開しており、とりわけインドを重要な成長市場と位置付けている。

プルデンシャルのナビーン・タヒリヤニ地域担当最高経営責任者(CEO)は、「インドは強固な経済基盤と拡大する医療需要を有する戦略的に重要な市場である」と述べた。また、同社の保険・ヘルスケア分野の知見とHCLグループの技術力を組み合わせることで、より多くのインド家庭に医療保障を提供したいとの考えを示した。

(野本直希)

(インド)

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