中国国務院、庄河原発第1期工事を承認、遼寧省3カ所目の原発建設を開始
(中国)
大連発
2026年08月13日
中国国務院は7月31日の常務会議で、遼寧省庄河市に同省内3カ所目の原子力発電所の建設プロジェクトとして、「庄河原子力発電所(庄河原発)第1期工事」を承認した。庄河市は県レベル(市の下の行政単位)に相当し大連市が管轄している。庄河原発は同市の栗子房鎮に位置し、東北地区で初めて中国自主開発の第3世代原子炉「華龍1号(注)」を採用する原発プロジェクトとなる(「中国新聞網」8月1日)。
同プロジェクトは100万キロワット(kW)級の「華龍1号」原子炉6基を3期に分けて建設する計画で、今回承認された第1期工事では2基を新設し、総設備容量は250万kWとなる。運転開始後は年間170億キロワット時(kWh)の電力供給を見込む。
遼寧省では、大連市の紅沿河原子力発電所(紅沿河原発)と葫蘆島市の徐大堡原子力発電所(徐大堡原発)を中心に原子力発電開発が進められている。東北地域初の原発である紅沿河原発は、6基の原子炉を建設し、総設備容量は671万kW、投資総額は900億元(約2兆1,600億円、1元=約24円)となった。2022年6月から6基体制を開始し、2025年の年間送電量は491億5,000万kWhだった(「中国新聞網」2月2日)。一方、徐大堡原発は6基の原子炉建設を計画しており、総設備容量は760万kW超、投資総額は1,400億元に上る。6月30日、500キロボルト(kV)送電プロジェクト(第1期)が完成し、全線での送電に成功した。完成後は年間540億kWhの電力供給が可能となる見通しだ。
中国東北部では電力需要の増加や脱炭素政策を背景に、原子力発電を含むクリーンエネルギー開発が進められている。庄河原発の建設・運営により、標準炭換算で年間約604万トン、二酸化炭素(CO2)排出を約1,785万トン削減できるとし、遼寧省や大連市が進める脱炭素政策に寄与することが期待される。また、ハイエンド設備製造や特殊材料など関連産業の発展も期待されており、遼寧省のエネルギー構造転換や産業高度化を後押しするとしている(「中国新聞網」8月1日)。
(注)中国核工業集団(CNNC)と中国広核集団(CGN)が開発した中国自主設計の第3世代加圧水型原子炉。中国の原子力発電新設案件の主力炉型として採用が進んでいる。
(李穎)
(中国)
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