インド・ネパール間で初の直通貨物列車が運行開始

(インド、ネパール)

ニューデリー発

2026年08月06日

インドとネパールを結ぶ初の直通コンテナ貨物列車が、7月20日に運行を開始した。キャノーラ種子を積載してインド東部のコルカタ港を出発した40両編成の貨物列車は、インドのジョグバニ税関貨物ヤードを経て国境を越え、ネパール東部のビラトナガル税関貨物ヤードに到着した。今回の運行は、2025年11月の両国の交換公文(LoE:Letter of Exchange)によりインド・ネパール通過条約の議定書が改正されたことを受けて実現したもの。

この直通貨物列車は、ジョグバニとビラトナガルを結ぶ鉄道路線を利用した。同路線はインド政府の無償資金援助によって整備され、2023年6月にインドのナレンドラ・モディ首相と当時のネパールのプシュパ・カマル・ダハル首相によって共同開通された。しかし、同路線を活用した直通貨物輸送を本格化するには通過条約議定書の改正が必要だったため、両国は協議を重ね、2025年11月にLoEを取り交わした。

現地では従来、ネパール向けの第三国輸入貨物の鉄道輸送は主にビルガンジに集中しており、ビラトナガル向けの多くの貨物はビルガンジでトラックに積み替えて輸送する必要があった。しかし、新体制ではコルカタ港からビラトナガルまでコンテナ貨物の積み替えをせず、鉄道で一貫輸送できるようになったため、輸送時間の短縮と物流コストの削減が見込まれる。

今回の直通貨物列車の運行開始により、インド・ネパール間の越境貿易での輸送効率や信頼性、競争力の向上が期待されている。輸出入貨物の輸送促進に加え、サプライチェーンの効率化や物流コストの削減、環境負荷の低減にもつながるとされ、両国間の貿易・経済協力や物流連携を一層強化する契機として注目されている。

(町田早弥香)

(インド、ネパール)

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