米穀物大手ADM、バイオ燃料需要増加と原油高で2026年業績見通しを引き上げ
(米国)
シカゴ発
2026年08月05日
米国の穀物大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM、本社:イリノイ州)は8月4日、2026年第2四半期の決算を発表
した。2026年の調整後1株当たり利益(EPS)を約5.15~5.60ドルと予想、前回発表の予想範囲である4.15~4.70ドルから上方修正した。同社は、トランプ政権の再生可能燃料使用義務量(RVO)の引き上げと中東紛争による原油高を背景に、バイオ燃料への需要が高まり、同社の圧搾事業およびエタノール事業が前年比で収益の改善が見込まれているとしている。
米国エネルギー情報局によると、2025年時点で、バイオエネルギーは米国全体の一次エネルギー消費の5%を占める。トランプ政権は2026年3月27日に再生可能燃料混合基準(RFS)を確定しており、それに基づき2026年および2027年のRVOを定めている。現在のRVOでは、ガソリンおよびディーゼル燃料へのバイオ燃料混合割合が過去最高水準の基準となっており、バイオ燃料生産の継続的な拡大と、原料に対する需要の増加が見込まれている。
なお、ADMは米国で高まるバイオ燃料需要に対応するため、7月30日に米国中西部4カ所(インディアナ州フランクフォート、ミズーリ州ディアフィールド、ネブラスカ州リンカーン、ノースダコタ州スピリットウッド)の既存施設で種子搾油能力を拡大する計画を発表した。各施設で貯蔵施設の強化など施設のアップグレードのための投資を行うことによって、年間約70万メートルトン(MT)の追加搾油能力が確保される見込み。今後も北米内の他の搾油施設においても同様の生産能力増強を積極的に検討しているとのことだ。
(星野香織)
(米国)
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