RAGオーストリア、オーストリア最大級のグリーン水素製造施設の起工式を開催

(オーストリア)

ウィーン発

2026年08月25日

オーストリアのガス貯蔵会社RAGオーストリアは7月8日、オーバーエスターライヒ州ガンペルンで出力12.5メガワット(MW)の水素製造施設の起工式を行ったと発表した。

本プロジェクトでは、夏季に太陽光発電で生み出された電力を利用して、水電解によりグリーン水素を製造し、地下貯蔵施設に貯蔵する。その後、水素は高圧パイプラインを通じて熱電併給(CHP)プラントへ供給されるほか、天然ガス供給網に注入される。このシステムは拡張可能であり、年間を通して安定したエネルギー供給を実現できる。同社は既に2025~2026年の冬季に本システムの有効性を実証している。

今回のプロジェクトでは、同社はプラントエンジニアリング大手のアンドリッツと提携している。2026年末の稼働を予定する同プラントは、オーストリア最大級のグリーン水素製造施設となる見込みだ。太陽光発電を主な再生可能エネルギー源として利用し、年間約1,700万立方メートル(1,500トン超)のグリーン水素を生産する計画だ。

オーストリアの水素戦略を支援する水素パートナーシップ・オーストリア(HyPA)によると、2026年8月時点で、オーストリアでは水電解装置が13基稼働しており、総設備容量は約35.3MWとなる。また、計画中または建設中の水電解装置は19基あり、総設備容量は500MWに達する見込みだ。現在稼働している最大の設備は、エネルギー大手OMVがシュベヒャートの製油所で運営する出力10MW級の「UpHy II」だ。さらにOMVは、ニーダーエースタライヒ州東部のブルック・アン・デア・ライタにおいて、出力140MW級の水電解装置の建設を計画している。稼働開始は2027年末の予定だ。

(フィリップ・ブランドシュテッター)

(オーストリア)

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