アサヒダイズアンドケミカルズ、スリランカ・ビヤガマ輸出加工区に工場開設
(スリランカ)
コロンボ発
2026年08月25日
アサヒダイズアンドケミカルズ(本社:兵庫県)は8月6日、スリランカのビヤガマ輸出加工区(BEPZ)に総額2,040万ドルを投資した新工場を開設した。同工場は、現地法人のAsahi Dyes and Chemicals SLが運営する。
新工場の様子(ジェトロ撮影)
新工場では、繊維・アパレル産業向けの染料、プリント用化学品、仕上げ加工用化学品を製造する。製品はスリランカ国内の輸出向け製造業者に加え、アジア市場にも供給する計画で、地域サプライチェーンの強靭(きょうじん)化や高付加価値化への貢献が期待される。本プロジェクトにより、281人の直接雇用が創出される見込みだ。
開所式には在スリランカ日本大使館の鴨志田尚昭公使が出席し、本案件について日本企業のスリランカへの信頼を示す投資事例として歓迎した。また、同工場で計画されている研究開発(R&D)活動が輸出製品の品質向上に寄与するとともに、将来の輸出志向型産業回廊構想
のモデルケースとなる可能性があるとの見方を示した。
鴨志田尚昭公使によるスピーチ(ジェトロ撮影)
スリランカ投資委員会(BOI)のドゥミンダ・フランガムワ長官は、新工場の開設によりアパレル産業向け特殊化学品の国内生産が可能となり、スリランカ衣料産業の原材料から製品までの一貫供給体制の強化に寄与するとの見方を示した。また、アパレル産業は引き続き同国の主要輸出産業の1つだと述べた。
フランガムワBOI長官によるスピーチ(ジェトロ撮影)
同工場には、イタリアの繊維技術企業トネロとの技術協力が導入されている。また、節水、省エネルギー、高度排水処理、二酸化炭素排出削減対策などを採用している。
スリランカ政府は外国直接投資(FDI)と輸出志向型製造業の拡大を推進しており、BOIによると、今後2年間で1,000エーカー(約404万7,000平方メートル)以上の新たな工業用地を整備する計画だ。今回の投資は、同国が製造・輸出拠点としての競争力強化を目指す中で実現した案件として注目される。
(ラクナー・ワーサラゲー、志鎌大介)
(スリランカ)
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