サウジアラビアPIF、米国輸出入銀行と最大150億ドルの輸出信用支援に関する覚書を締結

(サウジアラビア、米国、フランス、イタリア、英国)

リヤド発

2026年08月03日

サウジアラビア政府系ファンドの公共投資基金(PIF)は7月24日、米国輸出入銀行(EXIM)との間で最大150億ドルの輸出信用支援に関する覚書(MOU)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを締結したと発表した。同MOUにより、PIFおよび傘下企業は、米国製品・サービスの調達に際し、EXIMによる長期融資や融資保証などの輸出信用支援を活用できるようになる。

対象分野は、先端技術、航空宇宙、インフラ、次世代モビリティー、水資源安全保障、先端製造業向け鉱物資源など。PIFおよび傘下企業にとって、米国は最大の海外の調達先であり、2017年以降、米国からの調達額は累計650億ドルに達している。

PIFの金融機関・投資家関係部門長、ラシース・アルサウド氏は同MOUにより戦略分野での協力が一層深化するとともに、両国企業の新たな協業機会の創出が期待されると述べた。一方、EXIMのジョン・ヨバノビッチ総裁兼会長は、同MOUが米国のイノベーションの世界市場への展開と米国国内製造業の活性化にも貢献すると話した。

PIFは近年、主要国の輸出信用機関(注)との連携を積極的に進めている。2024年12月にはフランスの輸出信用機関、BPIフランス・アシュランス・エクスポール(Bpifrance Assurance Export)と最大100億ドルの支援枠で、2025年3月にはイタリア政府系輸出信用機関SACEと最大30億ドルの支援枠で、同年10月には英国輸出信用保証局(UKEF)と最大68億ドルの支援枠でそれぞれMOU を締結している。今回のEXIMとの合意もその流れの中にあるとみられる。

(注)輸出信用機関は、自国企業による海外案件の受注を支援するため、輸入者向け融資や融資保証、保険などを提供する政府系機関。

(井村文哉)

(サウジアラビア、米国、フランス、イタリア、英国)

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