ガーナの2025年の貿易黒字、金輸出拡大で前年比3倍超に

(ガーナ)

アクラ発

2026年08月28日

ガーナ統計局(GSS)が7月31日に公表した「貿易レポート2025(2025 Annual International Merchandise Trade Statistics Report)」によると、2025年貿易総額は前年比20.1%増の6,547億ガーナ・セディ(約8兆9,170億円、1ガーナ・セディ=約13.62円)となった。輸出額は前年比36.1%増の4,015億ガーナ・セディ、輸入額は0.1%増の2,532億ガーナ・セディで、貿易黒字は1,483億ガーナ・セディとなり、2024年の447億ガーナ・セディから3倍超に拡大した。なお、商品価格やインフレの影響を除いた実質ベースでは34億ガーナ・セディの赤字だった。

輸出を牽引したのは金で、輸出額は前年比54.8%増の2,524億ガーナ・セディとなり、輸出全体の62.9%を占めた。これにカカオ豆(344億ガーナ・セディ、8.6%)、原油(332億ガーナ・セディ、8.3%)が続き、上位3品目で輸出全体の79.8%を占めた。ガーナ統計局は、依然として金、カカオ、石油への依存度が高い構造が続いていると指摘している。国別の輸出先では、アラブ首長国連邦(UAE)、インド、スイスが上位3カ国となった。これに南アフリカ共和国、中国を足した上位5カ国で輸出額の過半を占めており、金輸出が主要市場向け輸出を支えた。地域別ではアジア向け輸出の比率が上昇し、欧州向けの比率は低下した。

輸入では軽油(285億ガーナ・セディ)、ガソリン(232億ガーナ・セディ)、中古乗用車(93億ガーナ・セディ)が上位を占め、燃料や輸送機器への依存が目立った。国別では中国が最大の輸入相手国で、輸入額は576億ガーナ・セディに達した。これに米国、インド、UAE、ベルギーが続いた。中国は機械類、自動車、鉄鋼、プラスチック、化学製品などの主要供給国としての地位を維持した。

アフリカ域内貿易では、輸出額が703億ガーナ・セディ、輸入額が356億ガーナ・セディとなり、347億ガーナ・セディの貿易黒字を計上した。輸出先では南アが域内向け輸出の58.7%を占める最大市場となり、ブルキナファソ(16.8%)、トーゴ(5.5%)、コートジボワール(5.2%)が続いた。一方、輸入元ではナイジェリアが域内からの輸入の31.9%を占める最大相手国で、南ア(11.6%)、モロッコ(8.3%)、トーゴ(7.9%)が続いた。

(中川翼)

(ガーナ)

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