インドネシア、上半期の新車販売台数は前年同期比15.9%増

(インドネシア)

ジャカルタ発

2026年07月23日

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)が7月11日に公表したデータによると、2026年1~6月の新車販売台数(卸売りベース)は43万6,564台で、前年同期比15.9%増となった。内訳は、乗用車が5.7%増の32万2,410台、商用車が59.3%増の11万4,154台で、商用車が全体を押し上げた。生産台数は前年同期比11.3%増の61万5,495台だった。乗用車は4.0%増の49万8,928台、商用車は59.1%増の11万6,567台となり、生産でも商用車が大きく増加した。6月単月の新車販売台数は7万7,550台で、前月比12.0%増、前年同月比32.9%増だった(添付資料表1参照)。

6月のブランド別販売は、トヨタ自動車が2万2,809台(シェア29.4%)で首位、ダイハツが1万4,125台(18.2%)、スズキ自動車が6,057台(7.8%)と続いた。BYDは前月の895台から5,264台へ約5.9倍に増加し、4位に浮上した。このうちバッテリー式電気自動車(BEV)が3,439台、6月から統計データに反映されたプラグインハイブリッド車(PHEV)が1,825台だった。BYDは、5月の卸売り販売台数の減少について、完成車輸入から国内生産への供給体制の移行に伴う一時的な影響によるものと説明していた(6月15日付「CNNインドネシア」)。同社販売店のHaka Autoは、「Atto 1」「M6 EV」に加え、PHEVの「M6 DM」が販売増に寄与したとの見方を示した(7月14日付「マラン・ポスト」)。1~6月累計では、日本ブランドが34万2,060台で全体の78.4%、中国ブランドが7万8,622台で18.0%を占めた(添付資料表2参照)。

燃料別では、6月のガソリン車が3万9,457台、ディーゼル車が1万5,119台、BEVが1万2,695台、ハイブリッド車(HEV)が7,882台、PHEVが2,397台だった。BEVは前月比35.8%増え、販売全体の16.4%を占めた。PHEVも前月の503台から約4.8倍に増加した。1~6月累計では、BEVが7万93台(シェア16.1%)、HEVが4万405台(9.3%)、PHEVが4,978台(1.1%)となった(添付資料表3参照)。

6月のブランド別BEV販売は、BYDが3,439台(BEV市場の27.1%)で首位、JAECOOが3,041台(24.0%)、GEELYが1,966台(15.5%)、上汽通用五菱汽車が1,351台(10.6%)と続いた。JAECOOは小型スポーツ用多目的車(SUV)「J5」の販売が3,041台に達し、BEV販売を押し上げた(添付資料表4参照)。

政府は、電気自動車(EV)を対象とした新たな税制恩典を検討している。当初は6月の実施を予定していたが、延期された。制度は政府内で依然検討中であるものの、ガイキンドのプトゥ・ジュリ・アルディカ会長は、「現在はメーカー間の価格競争や値引きが進んでいるため、消費者は税制恩典の決定を待たずに購入を判断してもよい」との見方を示した(7月13日付「CNBCインドネシア」)。

(大滝泰史、ティアラ・ダルマシャンティ)

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