農水省、「日本茶」をGI登録、日本全国を対象産地とする農産品は初めて

(日本、世界)

農林水産食品部市場開拓課

2026年07月22日

農林水産省は7月10日、「日本茶」を地理的表示(GI)として登録した。日本全国を対象産地とする農産品は初めての例だ(注)。海外市場では中国産をはじめとする他国産茶との競争が激化しており、今回のGI登録により、日本茶ならではの品質やブランド価値を訴求し、他国産との差別化を図る。併せて、海外で流通する「日本茶」を名乗る模倣品への対策強化にもつなげる考えだ。

近年は世界的な抹茶ブームを背景に、日本産緑茶への関心が高まっており、輸出は拡大基調が続いている。2025年の緑茶輸出額は前年比92.2%増の721億円と過去最高水準を記録し、日本茶は農林水産物・食品輸出の牽引役の1つとなっている(添付資料図、表参照)。今回のGI登録は、輸出拡大が続く中で、日本茶ブランドの保護と国際的な認知向上を後押しするものとしても期待される。

また、同日、農林水産省は「浜名湖うなぎ」および「加賀れんこん」についても新たにGI登録した。さらに、高い鑑賞価値から海外需要が拡大している「錦鯉」についても、全日本錦鯉振興会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますがGI登録申請をしており、今後の登録動向が注目される。

(注)地理的表示(GI)保護制度は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価などを有する農林水産物・食品の名称を、その地域における知的財産として保護する仕組みだ。なお、国税庁が管轄する酒類では、全国を対象とするGIとして「日本酒」が2015年12月に指定されている。

(古城達也、庄田幸生)

(日本、世界)

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