山東省東営港、25万トン級の超大型タンカー対応の原油輸入ターミナル完成

(中国)

青島発

2026年07月23日

東営港経済開発区は7月7日、中国山東省の東営港で25万トン級の超大型タンカーが接岸できる原油輸入ターミナルの建設が完了し、近く稼働を開始すると発表した。同ターミナルは、中国北方地域で初の単点係留方式(注)による超大型原油ターミナルであり、山東省の重点エネルギー交通インフラであるとしている。

同ターミナルは、25万トン級単点係留バース2基のほか、海上増圧プラットフォーム、海底および陸上の原油パイプラインを整備した。設計年間荷役能力は3,493万トン。

稼働後は、超大型タンカーが東営港に直接入港して原油を荷揚げできるようになり、洋上での積み替え作業が不要となる。港内の石油化学企業にとっては、年間10億元(約240億円、1元=約24円)を超える物流コスト削減が見込まれる。

山東省に形成されている港湾群は、各港それぞれに特徴がある。青島港がコンテナ輸送のハブ、煙台港がボーキサイトと完成車の輸送拠点、日照港が鉱石・石炭の主要港とされており、東営港は全国でも数少ない石油化学専門港として位置付けられている(「東営日報」7月6日)。

また、東営港経済開発区は石油化学産業の転換・高度化を推進してきている。2025年には同区石油化学産業に占めるハイテク分野の生産額比率が62.8%まで上昇し、このうち高付加価値化学品および新素材の割合は41.9%に達した(「東営日報」7月7日)。

今後、関係部門は港湾の対外開放手続きを進め、国際タンカーによる荷役・運航を実現させる。これにより、東営港の液体化学品ハブ機能および原油供給能力を強化し、高付加価値石油化学産業基地の建設を支える方針だ。

(注)大型タンカーを1つの係留ブイで係留し、海底パイプラインを通じて原油などを積み下ろしする方式。

(張雪雯)

(中国)

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