インド初の民間開発軌道投入ロケットが打ち上げ成功、宇宙産業成長を後押し
(インド)
ムンバイ発
2026年07月23日
インドの宇宙スタートアップ企業スカイルート・エアロスペースは7月18日、同社が開発したロケット「Vikram-1」の初の飛行試験を実施し、ペイロードの軌道投入に成功した、と現地紙が報じた(「フィナンシャル・エクスプレス」紙2026年7月18日)。民間企業が開発した軌道投入ロケットの打ち上げ成功は国内初であり、インドの民間宇宙産業にとって大きな転機となった。打ち上げはアンドラ・プラデシュ州スリハリコタのサティシュ・ダワン宇宙センターで実施され、ロケットは高度約450キロメートルの低軌道にペイロードを投入した。
今回の飛行では、全長24メートルのVikram-1が計画どおりに各飛行段階を完了した。第1段から第3段までの固体燃料ロケットが順次作動した後、3Dプリント製の液体エンジンを搭載した軌道調整モジュールが最終的な軌道投入を担った。今回の成功は、インド政府が民間企業の参入拡大を通じて宇宙産業を育成する政策を進める中で実現した。インドの宇宙産業の規模は現在約80億ドルとされるが、政府は2033年までに440億ドルへ拡大する目標を掲げている。米国や欧州、中国が主導する世界の小型衛星市場で競争力を高める狙いだ。2018年に設立されたスカイルート・エアロスペースは、2022年の準軌道ロケット「Vikram-S」の成功に続き、今後は商業打ち上げ事業の本格展開を目指す。
打ち上げの成功を受け、ナレンドラ・モディ首相は同社に祝意を表した。モディ首相は同社のパワン・クマール・チャンダナCEO(最高経営責任者)および共同創設者のナーガ・バラト・ダカ氏と電話で会話し、「今回のミッションは、インド独自の才能と努力によって宇宙システムを構築できる能力を実証した」と称賛した。
(野本直希)
(インド)
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