タイのアヌティン首相が訪中、先端技術で連携強化を図る
(タイ、中国)
バンコク発
2026年07月27日
タイのアヌティン・チャーンウィラクン首相は7月16~20日、中国を公式訪問した。習近平国家主席や李強首相らと会談したほか、中国企業と面談し、700億バーツ(約3,500億円、1バーツ=約5円)の対タイ投資の表明を得た。
タイ外務省
によると、両国は、タイ・中国包括的戦略協力パートナーシップを一層強化し、特にグリーン経済や科学技術、デジタル経済における協力を推進することで一致した。共同声明
によると、両国は、デジタル・人工知能(AI)や先端エレクトロニクス、自動車、未来型食品、航空宇宙技術、量子技術、クリーンエネルギー、バイオ産業における協力を深化させることで合意した。例えば、タイのチュラロンコン大学は7月14日、中国科学技術大学と連携し、東南アジア初となるイオントラップ型の量子コンピュータを設置し、量子科学技術の修士課程を導入することを発表
している。
タイ政府の発表
によると、アヌティン首相は、上海市で開催された「2026年世界AI会議(WAIC 2026)」に出席したほか、中国で事業・投資を行うタイ企業経営者150人が集う昼食会などに参加した。また、中国のロボット大手アギボット(智元新創技術)やテック大手のファーウェイ(華為技術)、アリババ、シャオミ(小米)のほか、電気自動車(EV)メーカーの長安汽車、光通信大手のイノライト(中際旭創)、同業エオプトリンク(新易盛通信技術)と個別に会談した。このうち4社から、タイへの投資を2026年内に約700億バーツ超に拡大する意向が示された。これにより、1万人以上の雇用を創出が見込まれるという。
ファーウェイとの間では、教育機関と提携する「ファーウェイICTアカデミー
」や政府機関や大学との協業を通じて、クラウドおよびAIの分野で、労働市場のニーズに合致した人材育成を促進する。アリババに対しては、アヌティン首相が、同社の事業ニーズに合致するよう、AIやクラウドコンピューティング、物流分野への投資を優先的に推進していく方針を示した。
(藪恭兵)
(タイ、中国)
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