ジェトロ、上海市で日韓コンテンツ・ビジネスフォーラムを開催

(中国)

上海発

2026年07月31日

ジェトロは7月13日、中国進出日系企業の中国コンテンツ市場における新たな販路開拓を目的に「日韓コンテンツ・ビジネスフォーラム」を上海市の花園飯店で開催した。ジェトロでは、日本のコンテンツ事業者の海外展開・進出支援のため、販路開拓が見込める国・地域に、コンテンツ海外展開支援拠点を設置している。ジェトロ上海事務所は2025年に同拠点に選定された。ジェトロが日韓のコンテンツ企業の交流イベントを開催するのは、同拠点への選定後初となる。同フォーラムは完全オフライン形式で開催され、37人が参加した。また、フォーラムに先立ち、日韓企業4組8社の個別マッチングが実現した。

同フォーラムでは、韓国コンテンツ産業の育成や韓国コンテンツ企業の海外展開を支援する韓国コンテンツ振興院(以下、KOCCA)の深センビジネスセンターのシム・キュジン・センター長が、中国における事業内容として、(1)韓国コンテンツ企業の中国市場進出支援、(2)中国でのネットワーキング構築、(3)韓流ブーム拡散のための行事開催および文化交流協力、(4)中国コンテンツ産業動向の情報提供を紹介した。特に、現地消費者との直接的な交流イベントに力を入れており、K-POPランダムダンス(注)やeスポーツイベントなどを通じて、韓流コンテンツに触れる機会を増やしていると説明した。また、韓国コンテンツ企業は、ショートドラマ専門制作・配給会社CONTENTS SERO外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのジョン・テサンCEO(最高経営責任者)、国民的キャラクター「ポロロ」「ドボロン」を生み出したアニメーション・IP(知的財産)制作会社OCON外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのカン・ミンジ・チームリーダー、アニメーションIPほか、教育コンテンツやミュージカルなど様々な事業を展開するGRAFIZIX外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのホン・ソンウクCEOが登壇し、中国におけるコンテンツ事業について講演した。

日本側は、ジェトロ上海事務所が中国におけるジェトロのコンテンツ事業の取り組みを紹介した。また、アニメ制作・配給会社アニプレックスの現地法人Aniplex(Shanghai)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの中村豪志版権高級経理は、昨今の中国IPビジネス事情に合わせて、オンライン(SNS)を中心としたマーケティング事業や中国原作アニメ作品の海外展開などに力を入れていると説明した。同社は、韓国のパートナーと韓国発の人気漫画・アニメ「俺だけレベルアップな件」を共同制作しているとし、今後もKOCCAから韓国コンテンツの紹介を受けるなど、日韓で協力してIPを展開していきたいとの考えを示した。

また、コンテンツ・IP分野に特化したコンサルティング企業IP FORWARDグループ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの分部悠介総代表・CEOは、中国におけるコンテンツビジネスやライセンス事業の展開事例を紹介した。

写真 (左)KOCCA深センビジネスセンターのシム・キュジン・センター長の講演、(右)ジェトロ上海事務所の高村大輔次長の講演(ともにジェトロ撮影)

(左)KOCCA深センビジネスセンターのシム・キュジン・センター長の講演、(右)ジェトロ上海事務所の高村大輔次長の講演(ともにジェトロ撮影)

このほか、参加者からは、同フォーラムを通じて中国におけるコンテンツ事業の第三国間連携など、新たな事業機会につながることを期待する声が聞かれた。今回のフォーラムのような、中国に進出する日系企業と海外企業の交流・ビジネスマッチングにより、単独では開拓が難しい販路や相互の強みを生かした販路など、アクセス拡大が期待される。ジェトロは今後も、中国進出日系企業のコンテンツ事業展開を支援していく。

(注)「KPOP RANDOM PLAY DANCE(ランダムダンス)」とは、K-POPファンメードのダンスイベントで、主にその地域を象徴するパブリックな場所に参加者が集まり、ランダムに選曲されるK-POP楽曲に合わせてダンスや応援するイベントを指す。

(益森有祐実)

(中国)

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